週刊粧業 2024年2月26日号 13ページ
マーナーコスメチックスは、引き合いが増えているハラール製品の開発から製造・販売までのサポートを強化する。
同社は、主力の「くりこま高原藤沢工場」(岩手県)でハラール認証とエコサート・コスモス認証を取得している。
井田勝康社長は、「円安が続いていることも強みに、日本製ハラール製品で付加価値を高め、海外市場開拓を支援していく」と話す。
――2023年は国内化粧品市場の回復基調が強まりました。
井田 市場の回復基調が強まったこともあり、各工場の稼働率も上がっている。特にサンスクリーン剤や洗浄系アイテムの受注が増えている。
前期(23年8月期)は、藤沢工場にパウチ充填の設備を導入したことで、詰め替え需要のボディソープを中心に受注増につながった。ボディソープに限らず、洗浄系アイテムは、泡タイプの伸長と詰め替え用の大容量化が進んでいる。引き続き対応を強化していく。
――ハラール製品の引き合いが増えている要因をお聞かせください。
井田 ハラール認証取得を見据えた依頼を含めると、だいぶ需要が高まってきたという印象はある。背景には、ハラール認証制度の変更が影響している。2024年秋に飲食品でハラール認証取得が義務化されるが、2026年には化粧品も認証取得の義務化が予定されている。
併行して、ハラール認証の統一規格化の検討が進められている。当社では現在、マレーシアとドバイのハラール認証を取得できるが、統一規格ができれば、相互認証になるだろう。
引き続き認証取得の申請業務もサポートすることで、海外向けOEMを成長させていく。
――統一規格化による開発への影響は。
井田 大きな影響はないとみている。もともとハラール認証は、オーガニック認証の処方ベースを活かしやすく、従来の開発姿勢で十分に対応できると考えている。同様に、ヴィーガンフレンドリーの提案も進めていく。
ハラール製品については、現地で作るという選択肢もあるが、日本製が販売されるような店舗と、そこに来店される顧客層を踏まえると、日本で作ることに付加価値を見出せると考えている。
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この記事は週刊粧業 2024年2月26日号 13ページ 掲載
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