コスメテックジャパンは、市場創造型OEMとして、付加価値の高い化粧品や健康食品を提案する。代表取締役の藤本謙介氏に話を伺った。
――現況についてお聞かせください。
藤本 化粧品業界全体の動向としては、コロナ禍で下落していた状況から、2022年、2023年にかけて徐々に回復傾向にある。
当社は、「市場創造型OEM」というモットーを掲げ、クライアントの強みを活かして新しい市場、新しい商品を作り出しているため、市場の下落による影響は大きくなかった。
また、コロナ禍では、コロナ禍だからこその需要があるため、そういった需要を発見できるかどうかが大事だと考える。
――輸入コスメ(韓国コスメ)が増加傾向にあることが近年の特徴です。
藤本 経済産業省の生産動態統計調査と市場調査データとの間に乖離がみられる要因として、輸入化粧品(韓国コスメ)の増加が考えられる。
国別の輸入化粧品を市場規模で見ると、韓国は約1600億円まで拡大しており、国内市場においても若者を中心に韓国コスメの需要が高まっている。
今後はグローバル視点に立ち、日本コスメの技術力を活かしつつ、Z世代に共感される商品を作っていきたい。
――今後はどのような取り組みに注力しますか。
藤本 1月に開催された化粧品開発展では、「フェムテック」「クリニカル」「エシカル」の3テーマでアイテムの提案を行った。
特に「エシカル」については、尾鷲ヒノキから精油を採取する際に廃棄されるヒノキ水をアップサイクル水として活用し、ヒノキ水に含まれる抗菌・抗酸化効果やリラックス効果をベースにした化粧品シリーズの提案や、サンゴの生存が危機的状況に陥っていると言われる中で、サンゴの白化を招くとされている成分を含まないアイテムの提案など、地球環境に配慮したアイテムの提案を行っている。
さらに当社では、昨年12月に30代の女性を社長に抜擢し、性別や年齢に関係なく、実力で評価される新時代の「ジェンダーレス」に対応した組織体制を築いている。
これからも引き続き『ZERO to ONE』の信念のもと、まだ世の中にない商品を創り出すことで新たな市場を切り拓き、さらなる成長を目指していく。
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この記事は粧業日報 2024年2月26日号 13ページ 掲載
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