産業ガス大手のエア・ウォーターグループで、化粧品ODM/OEM事業とエアゾール製造を行っているエア・ウォーター・リアライズは、ODMの強化に向けて、新本社内に設けた「サテライトラボ」と「クリエイティブルーム」の活用を本格化する。
新井喜久社長は、茨城工場に併設する研究所との連携を図り、研究人材の育成も図っていく考えを示している。
――ODM強化に向けた体制づくりが進みます。
新井 クリエイティブルームに続き、東京・京橋の新本社内にサテライトラボを2023年12月に本格稼働させた。クライアントと一緒に発想力を高め、スピード感のある製品開発を実現していく。
また、研究開発では、産学連携による共同開発も進み、1月に出展した「化粧品開発展」では、その成果を展示・紹介することができた。今後も展示会などを通じて研究成果を発表し、研究開発力をアピールしていく。
――2月1日付でDDS研究に取り組むナノエッグ社の一般消費者向け化粧品事業を譲受しました。狙いは。
新井 研究開発でのシナジー、メーカー機能の強化など様々な面でメリットを見出していけると考えている。
例えば、グループ全体で従業員が2万人という強みを生かし、社内販売を通した商品評価により消費者ニーズを反映することも検討しており、ナノエッグ社から譲り受けたブランドをしっかりと育てていきたい。
一方、各ブランドの主要チャネルであるEC・TV通販での販売ノウハウを蓄積し、B to Cマーケティング機能を高め、当社が推進しているODMの製品開発にも活かしていく。
また、海外戦略部を軸に自社ブランド品の海外展開にも注力する。
――化粧品工場では設備投資も積極的に取り組まれています。
新井 増設したボトル充填ラインは、3月より稼働を開始し、生産効率を高めていく。パウチ充填ラインの増設も年内増設を計画している。
その後もチューブ、ジャー容器など多品種に対応できる生産体制を整えて事業を拡大し、グループの成長に貢献していく。
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この記事は週刊粧業 2024年2月26日号 9ページ 掲載
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