今回は中国eコマースで「何を売るか?」についてお話しさせていただきます。前回お話しした「お手入れ男子」は、スキンケア商品でしたね。15~25歳のお手入れ男子を取込むためには、その中身よりもむしろ外側のパッケージデザインやネーミングが重要になってきます。
例えば、そのスキンケアシリーズのボトルが、まるで大好きなフィギュアのように並べて自慢したくなるような、クールでかっこいいデザインだったら......個性的な90后世代の間で話題になりそうですね。
さて、問題はもう1つのターゲット「剰女(シャンニィ)」です。グラフは2・3線都市(南京・天津・杭州など)女性4.5万人に行った化粧品アンケート結果です。
2010年と比較して購買率が上昇した化粧品は「マスク」「角質除去商品」「クレンジング」の3種類です。スキンケアはすでに当たり前、メイクをする女性も格段に増えてきました。仕事柄、朝から晩までばっちりメイクの剰女にとって、肌への負担が気になるところです。
実際、ストレスや不規則な生活から、肌荒れに悩む剰女も増えています。だからでしょうか、肌や毛穴の汚れをしっかり落とすクレンジングや角質除去製品、修復や癒し効果のあるフェースマスクやアイマスクなどの需要が伸びています。癒し系商品は日本が得意とする分野ではないでしょうか?
また最近は「口服美容品」の需要が伸びています。そうです。美容健康食品のことです。大気汚染や水質の影響もありますが、最近の中国は健康志向が高まっています。美容に関しても体の中から改善しようという漢方本来の考え方に立ち返っているように思います。
日本との違いは、多くの女性が20代前半の若い時期からこういった商品の利用を始めることです。健康に重点をおく日本市場と、美容に重点をおく中国市場との違いでしょうか。中国で販売する場合は、この違いを考慮してパッケージや宣伝文句を考えなければいけません。
斉晶岩(サイ ショウガン)
LAFASO JAPAN 代表取締役社長
北京第ニ外国語学校日本語学科卒業 日立グループ日立製作所東京本社国際電力営業本部所属 イギリスバーミンガムにて英国経営管理修士(MBA)取得 2011年LAFASOの日本法人LAFASO JAPAN設立 母親は日本人。赴任先でもあった瀬戸内の景色と魚料理をこよなく愛す。
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