新剤型コスメは、研究・生産・商品企画の各部門との緊密な連携によって従来の剤型で乗り越えられなかった点を解消し、今までにない全く新しい価値の提案で「使う楽しみ」をユーザーに届けることで、市場のさらなる活性化に寄与している。
コーセーは2018年2月、ハイプレステージブランド「コスメデコルテ」のメイクアップアイテムを全面刷新し、見る人の記憶に残る表情美を引き出す「ポイントメイクアップ」(25品目147品種)を発売した。
花王は2018年5月19日、ヘアケア事業で11年ぶりとなる新ブランド「リライズ」を立ち上げ、100%天然由来の着色成分「黒髪メラニンのもと(ジヒドロキシインドール)」だけで染める次世代型の白髪ケア「リライズ 白髪用髪色サーバー」(2種4品目、本体・つけかえ用参考価格税抜各2700円前後、写真)を発売した。
ポーラは2018年3月、20代後半から30代の高感度な女性に向けた新ベースメークブランド「ディエム クルール」を立ち上げ、4つのカラー(ピンク・イエロー・グリーン・ブルー)で素肌そのものの美しさを引き出す多色ファンデーション「カラーブレンドファンデーション」(4色各8g5300円、写真)が、発売1カ月で目標比127%と好調な滑り出しを見せている。
マスカラで強みを発揮してきた伊勢半では、得意と自覚するジャンルであってもフィルムタイプのボリューム系に弱さを自覚していたといい、これの解決と打開が現在の売れ筋で新剤型の「ヒロインメイク ボリュムコントロールマスカラ」を輩出するきっかけだった。
ファンケルは4月、アラサー向け新スキンケアブランド「AND MIRAI(アンドミライ)」(3品目)を発売し、順調な売れ行きを見せている。
素数では、新剤型のフットケア「プレヒールズ」(約42.5g4500円)を2018年5月8日に発売した。
業績好調が継続しているハーバー研究所は先頃、独自で開発した「ビタミンC乳化法」で特許を取得した。
地域発信の化粧品ブランド「世田谷コスメ」を提案するサルボでは、泡立たない朝用洗顔料「ライスコンディショニングウオッシュゲル」(225mL・1800円)の提案を強化している。
新剤型コスメは、研究・生産・商品企画の各部門との緊密な連携によって従来の剤型で乗り越えられなかった点を解消し、今までにない全く新しい価値の提案で「使う楽しみ」をユーザーに届けることで、市場のさらなる活性化に寄与している。今回紹介するメーカー8社(コーセー、花王、ポーラ、伊勢半、ファンケル、ハーバー研究所、素数、サルボ)の新剤型コスメは、商品設計において従来の剤型で実現できなかった全く新しい機能性を持たせただけでなく、これまでよりも使い続けやすい簡便さを打ち出したアイテムが目立った。
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