市場規模2380億円、拡大傾向も伸長率鈍化

2018年のオーラルケア市場規模は、前年比1%増の2380億円になることが予想される。
2018年のオーラルケア市場規模は、前年比1%増の2380億円になることが予想される。
出典 2018年オーラルケア市場規模2380億円、拡大傾向も伸長率鈍化
主要カテゴリー別にみると、ハミガキが前年比微増の885億円、ハブラシが前年比1%増の553億円、洗口液が前年比2%増の338億円となる見込みだ。
ライオン

ライオンは、生活者のオーラルケア習慣向上に向け、製品価値だけでなく使用体験による新価値の提案を進めている。
口臭科学から生まれたブランド「NONIO」は、口臭を予防するという機能価値に加え、息に自身が持てるようになることで、気持ちの通うコミュニケーションを高めるという価値の提供を行っている。
出典 ライオン、各年代のニーズに合わせオーラルケア商品を展開
歯槽膿漏をトータルケアする「デントヘルス」では、「デントヘルス薬用ハミガキ 口臭ブロック」を発売した。歯ぐきリスクが高まる50代からの口臭ケアへの新提案として、口臭が気になって大声で笑うことをためらってしまうなど、口臭に深い悩みを抱えた人にアプローチする。
サンスター

サンスターグループは、オーラルケアカテゴリーの主要ブランド「G・U・M(ガム)」から2018年1月に発売した新シリーズ「ガム歯周プロケアシリーズ」が、TVCMとWeb広告を中心としたプロモーションで着実に認知度を拡大している。
ガムブランドにおけるハミガキ・ハブラシ・歯間清掃具の今期売上(1~9月)が前年同期を上回る推移を見せている。
8月に発売したガム・ナイトケアリンスのプロモーションでは、1000GRPに及ぶTVCMを投下し、広告と店頭との連動を強化したことに加え、サンプリングキャンペーンを積極的に行い、新規トライアルの獲得につなげたという。
花王

花王では、「クリアクリーン」「ピュオーラ」「ディープクリーン」の3つのブランドで、ライフステージに合わせたオーラルケア商品の提案を行っている。
口内環境の変化を感じるようになる40~50代をターゲットにしたブランド「ピュオーラ」では、特に口臭に深い悩みを持つ消費者に向け、「薬用ピュオーラ 泡で出てくるハミガキ」を2018年4月に発売し、好調な売れ行きとなっている。
同社は、数十年にわたる口腔内の菌研究から、不快な口臭の原因のひとつである「舌の上の菌」に着目した。同商品は、泡を舌の上に直接のせることで、きめ細かい泡が舌に密着して舌の上を殺菌し、口臭をケアできる。
小林製薬

小林製薬は、「生葉」を中心としたハミガキや、糸ようじ、やわらか歯間ブラシを展開する歯間清掃具が好調に推移し、2018年12月期上期のオーラルケアカテゴリーは前年同期を上回る実績を残した。
今秋は、既存品の育成強化に加え、「ブレスケア」ブランドを展開する口中清涼剤市場の活性化に向け、「ブレスパルファム」シリーズから、即感性のあるカプセルタイプ「はじけるカプセル」(プレシャスフローラルの香り)を10月に発売した。