榎戸淳一のエステサロン経営地域一番店への道〜vol,1

カンタンに言うと

榎戸淳一のエステサロン経営地域一番店への道〜vol,1

朝礼の重要性

 どのサロンも朝礼をやってはいますが、 ただなんとなくやっているだけで、 しっかりと目的を理解して朝礼をやっているサロンは非常に少ないように感じます。

 そもそも朝礼とは何のためにやるのでしょうか。 目的はいろいろとあると思います。 ①気合を入れるため、 ②連絡事項の共有をするため、 ③今日のお客様の情報を共有するため。

 一見、 ②と③が最も大事な要素のように思われがちですが、 私は①が最も重要な要素だと思っています。 なぜならば②と③は一人でもやろうと思えばできますが、 ①を一人でできるスタッフはほとんどいないからです。

 気合やモチベーションは、 周りから影響される部分が大きく、 良い本を読んだ、 良いテレビを観た、 良い話を聞いた、 周りの雰囲気にのせられたなどが大半です。

 エステサロンでは、 ①の気合を入れるために、 サロンの理念、 行動指針、 基本挨拶の唱和などをやっていると思います。 今、 居酒屋てっぺんの朝礼が注目を浴びていますが、 私は大きな声を出すということにポイントがあると思っています。 大きな声を出すことにより、 日常から離れる、 気合が入る、 その後の接客で声が出るようになると思っています。

 朝礼は、 「お客様お出迎えモード」 に切り替わるきっかけになります。 どうしても女性スタッフはプライベートを仕事に持ち込むケースが多いので、 気持ちを切り替える必要があります。

 私も今まで500サロンほどの朝礼を見てきましたが、 この部分をしっかりとできているサロンの大半は業績がよいです。 なぜかと考えますと、 大きな声でスタッフの声を合わせることができるのは、 本当にスタッフの気持ちが入らないとできないことであり、 それをやるようにマネジメントできているオーナーまたは店長とスタッフの信頼関係ができている証拠だからです。 普通のサロンでは、 スタッフは恥ずかしがったり、 嫌がったりするので、 実は簡単にできることではないのです。

 朝礼での声がサロンの外にまで響き渡っているサロンも存在します。 でもそれが実はお客様を呼んでいて、 聞こえてくる側からしても、 気持ちよいですし、 とても好印象を持ちます。

 サロンはお客様が来るから活気が出るのではなく、 活気があるからお客様が来るのです。 したがって、 お客様が少ないサロンでも自ら活気を出していかないと、 お客様は集まってこないのです。 その1つのきっかけとなるのが朝礼ではないでしょうか?

●榎戸淳一プロフィール
 新卒で船井総合研究所に入社し、様々な経験を積んだ後に「エステティック業界の健全化、イメージ回復」に使命感を感じ、船井総研内で自らエステティック業界のコンサルティングを立ち上げ、業界内で多大な実績を残す。現在では、株式会社ES‐ROOTSを設立し、東京都目黒区に「fruits roots(フルーツ ルーツ)」というオーガニックコスメ&エステティックサロンを経営している。また、「週刊粧業」「セラピストBEAUTY」の連載、業界イベント「ビューティーワールド」「ダイエット&ビューティー」での講演など、活動範囲は幅広い。
問い合わせ先は、j-enokido@es-roots.co.jpまで。

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