花王は2010年上半期入浴剤カテゴリーにおいて前年を上回るペースで推移しており、 市場のけん引役となっている。
入浴剤の基幹ブランド 「バブ」 では、 従来の機能的価値に加え香りや湯の色といった情緒的価値を付加した入浴剤の詰め合わせタイプを、 時流を踏まえた価格設定で展開。 それにより最需要期以外の売上拡大や、 若年層を中心とした新規ユーザーの獲得に奏功した。
2010年4月には春夏向けの 「バブクール」 から4つの香りを詰め合わせた 「オリエンタルスパ」 「海辺のくつろぎ」 を発売し、 好評を博している。 こうした嗜好性が高く繊細な香りによるラインアップは、 「香りつぶ」 や 「アロマビーズ」 といった香りに関する長年の技術開発にも支えられているという。
一方、 今夏の記録的な猛暑が追い風となり、 お風呂上がりにつけて洗い流すタイプのシャワー剤 「爽快バブシャワー」 シリーズは 「今上期の売上げ目標を達成することができた」 (同社) としている。
秋冬の最需要期に向けては、 消費者ニーズに則した形で 「バブ」 シリーズのラインアップを強化する。9月18日には 「エキゾチックスパ」 (12錠、 オープン価格) を発売。 「ドリーミーフラワー」 「ビーナスフルーツ」 「スイートスパイス」 「ミステリアスウッド」 といった4つの神秘的な香りを楽しめるアソートパックとなっている。
また、10月9日には粉末タイプの炭酸ガス入浴剤 「マイクロバブ」 (2種、50g×4包) を発売する。
「超微細で、従来と比べて約1000倍の泡を出すので、 炭酸ガスがお湯の中に素早く溶け込む。 血行の促進や温浴効果をより早く実感することができる」 (同社)
近年、湯船につかる頻度が減少する一方で、一回あたりの入浴時間が長くなる傾向にあり、週末などにゆっくりとお湯につかる“じっくり入浴”を楽しむ女性が20代~30代を中心に増えていることから、この商品を開発した。
香りは 「ベルガモットジンジャー」 と 「ゼラニウムグリーン」 の2種類。広告キャラクターにはモデルの峰えりかを起用し、宣伝販促を行っていくという。
この記事は週刊粧業 掲載
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