日本通信販売協会(JADMA)は、急速に拡大するインターネット通販の利用者像を把握することを目的に、インターネット通販(以下、ネット通販)利用者実態調査を実施し、このほど、ダイジェスト版を報告した。
今回の調査結果から、ネット通販の利用頻度が、年々上昇していることが明らかになった。特に、「週3回以上」利用しているユーザーは6.4%となり、08年3.6%、09年5.1%と増加傾向にあり、中でも男性20代では週3回以上利用する割合が14.1%と突出している。
さらに、ネット通販での購入品は、1位「本・雑誌・コミック」、2位「食料品/飲料(酒類除く)」、3位「レディース ファッション・靴」となっている。しかし、1位と2位、2位と3位の差はそれぞれ10P近くあり、引き続き「本・雑誌・コミック」がネット通販の主力となっている。
また、ネット通販利用者のデジタルコンテンツ(ダウンロードコンテンツ)の購入状況は、PCが19.4%、携帯電話が18.4%となっており、そのほとんどが音楽コンテンツだった。一般的には、PCよりも携帯電話でのダウンロード利用が多いといわれているが、ネット通販利用者では逆の結果となっている。
ネット通販利用者が商品を知るきっかけは、メールマガジンが最も多く30.8%に達している。一方、購入の決め手となる情報源は、クチコミサイトが最も高く、09年よりも大きく増加している。商品認知はメルマガ、購入の決め手はクチコミサイトであることが判明した。
加えて、リアル店舗とネット通販のどちらで商品を購入することが多いかを聞いたところ、20項目中「CD/DVD/ビデオソフト」「チケット(スポーツ/コンサート/演劇等)」「健康食品」「旅行(ツアー・ホテル予約)」の4項目がネット通販で購入する率が高い結果となっている。
特に、ネット通販で購入率が高い「本・雑誌・コミック」でも、リアル店舗での購入が多く、ネットがリアル店舗の売上げに影響を与えるといった定説を肯定する結果にはならなかった。なお、ほとんどの利用者がモールサイトを利用していることがわかった。中でも最もよく利用するモールサイトは「楽天市場」が6割以上となっており、依然人気が高いことが判明した。
また、テレビ視聴のプライムタイム(午後9時~11時台)は、「くつろぎの時間帯」といわれているが、今回の調査では、ネット通販を、この「くつろぎの時間帯」に利用のピークがきていることがわかった。同レポートでは、ネット通販はもはや一部の人々が利用しているサービスではなく、一般的なライフスタイルの中で多くの人が利用する購買行動になっているとまとめている。
この記事は訪販ジャーナル 掲載
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