サッポロドラッグストアー・富山睦浩社長インタビュー|化粧品新業態の狙いを語る

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サッポロドラッグストアー・富山睦浩社長インタビュー|化粧品新業態の狙いを語る

バラエティショップとドラッグストアを
融合した新業態の狙いを聞く
 

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 北海道内に140店ほどのドラッグストアを展開しているサッポロドラッグストアー(本社=札幌市、富山睦浩社長)は、エステサロンを併設するなど2階部分をビューティ一色に染め上げた新業態店舗「中の島店」を2008年から運営している。

 化粧品の品揃えは、通常のドラッグストアでは扱っていない商材を豊富に取り揃え、美容クチコミサイト「@cosme」のランキングコーナーを設ける珍しい取り組みも目を引く。

 1Fは食品を含む通常のドラッグストアの形態をとっており、富山社長は「バラエティショップとドラッグストアの融合、コミュニケーションだ」と強調する。

1階は通常のドラッグストア、
2階にエステ・ネイルサロンも

 JR札幌駅から車を走らせること約10分。駅周辺の中心街から少し離れた住宅街に「中の島店」はある。

 2階式の1階は、全店を通じて最も売上構成比の高い食品をはじめ、調剤薬局を併設した医薬品の販売など、同社のノーマル型フォーマットのドラッグストアが展開されている。特徴的なのは2階部分だ。ここは「トータルビューティー」(富山社長)を提供する場として、通常のドラッグストアにはなく、主にバラエティショップなどに置かれている流行を追ったブランド・製品を数多く導入しているほか、エステとネイルサロンも併設している。

 富山社長が「バラエティショップとドラッグストアの融合だ」と強調するように、1階と2階は別世界の印象だ。2フロアを合わせた売場面積は400~500坪ほどで、同社が展開する店舗の中でも最大級の規模を誇る。

 同社長は「ドラッグストアの顧客は年齢層が幅広いが、バラエティショップは若年層が中心だ。両者の顧客層を組み合わせることで幅広い層にアプローチできる」と指摘。品揃えについても、「高額品から安価なモノまで幅広く置ける」とメリットを強調している。

ビューティ特化業態の別店舗には
「オバジ」のエステサービスを初導入

 「中の島店」がオープンしたのは2008年12月のこと。それとほぼ同じタイミングで出店した500坪クラスの大型店「屯田店」は、食品に特化した業態にする一方、「中の島店」では化粧品に比重を置くという両極端な戦略だった。

 実は化粧品販売に特化した店舗は他にもある。札幌駅直結のショッピングセンター「パセオ」内にある「クレアーレ パセオ西店」と、歓楽街のすすきの近くに構える「南11条店」だ。この2店でも、バラエティ色が強く、通常の店舗では扱っていない化粧品を導入し、BC(美容部員)によるカウンセリングサービスを実施している。

 「パセオ西店」は、ロート製薬のスキンケアブランド「オバジ」専用のフェイシャルトリートメントサービスを道内で初めて導入し、話題を集めたことでも知られる。一方の「南11条店」は2Fに100円ショップの「ダイソー」が出店しており、両店とも若年層が多く利用しているのが特徴だという。(以下、省略)

【PDFダウンロード】「2012年ドラッグストアの化粧品販売最前線」はこちら

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