ヒノキ新薬、環境ストレスに着目した薬用美容マスクが好調

カンタンに言うと

ヒノキ新薬、環境ストレスに着目した薬用美容マスクが好調

 ヒノキ新薬は、今年2月に薬用ゲルと薬用マスクの美容パックセット「REハイブリッドパック」(医薬部外品、8回分8000円)を発売し、現在にかけ当初の予測を上回る好スタートを切ったことを明らかにした。

 同社では、1956年に製法特許による世界初のピールオフ・タイプの「サンリョウパック」の製造販売を開始して以来、50年以上にわたり美容パックのパイオニアとして独創的な製品の研究開発を重ねてきた。

 近年は、紫外線をはじめ、自動車の排気ガスやたばこの煙に含まれる変異原性物質による空気の汚れといった環境ストレスが肌細胞にダメージを与え、肌トラブルの原因を引き起こしている。環境ストレスだけでなく、エアコンの使用や季節の影響により、肌の乾燥に悩む消費者も少なくない。

 こうした背景から、同社では肌ストレスに対するケアを行うとともに、抵抗力のある素肌をつくる新たな美容パックの開発に着手。今回の「REハイブリッドパック」では、1986年に発売した「REパック」をリニューアルし、ゲルとマスクの2剤を肌の上で混成することで、一人ひとりの異なる顔の形状に合う保湿皮膜を速やかに形成、密着性と閉塞性を高めた。これにより、有効成分の浸透性が向上し、効果的な手入れが実現できるという。 

 有効成分には、環境ストレスから肌を守るため、紫外線や空気の汚れによって引き起こされる肌細胞のDNAダメージを抑制するテンニンカ果実エキスや海藻エキスのほか、紫外線などによって発生する活性酸素を消去するタイムエキスなどを配合し、肌本来の抵抗力を高めることを目指した。また、天然保湿因子成分(NMF成分)のアミノ酸などを配合し、肌自身の持つ保水力を高めて内側からうるおう肌に導く。

 「当品を発売したタイミングが、中国で深刻な大気汚染をもたらしたPM2.5への関心が高まった時期と合致した。環境性能に優れたクリーンディーゼル車の普及や、たばこも分煙化が進み、国内で空気の汚れのコンセプトが伝わるか正直不安もあったが、PM2.5がクローズアップされたことで売上げの追い風となった」(神谷貴紀取締役・肌科研究所副所長プロダクトマネージャー)

 同社では今年、美容マスクを注力アイテムに位置づけ、春夏シーズンは「REハイブリッドパック」を、秋冬シーズンはサンリョウパックの改生品「アクアモルトパック」の提案を強化していく方針だ。

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