法令遵守の基盤構築に成果
業界団体の入会承認で再建
「業界激震」と評され、2008年2月に経産省から特商法違反行為による3カ月間の一部業務停止命令を受けたニューウエイズジャパン合同会社(本社=東京)がこのほど、公益社団法人日本訪問販売協会の入会承認を受けて公正な訪販実施企業の仲間入りを果たした。
1つの公的な紋所を得て、当面でかつての「レッテル」を払拭した格好といえる。コンプライアンス企業への転身でレールを敷いた戸田廣美前社長からバトンを受け、2011年1月に就任したテリーホワイト社長が今回の協会入りという具体的な成果につなげた。強いリーダーシップで前線のディストリビューターと社員を引っ張ったホワイト社長に、約2年半の道のりと今後に見据える方向性を聞いた。
背筋正すうえで効いた
先輩企業の背見る行為
――今回の訪販協入会は、貴社にとってどんな出来事ですか。
ホワイト 訪販協会への入会は当社にとって目的や目標ではない。あくまで、当社が行ってきたコンプライアンス活動に起こった1つの結果だと思っている。
ただ、(法令順守企業となる過程の)途中でありながら、今歩んでいる道が正しいということはわかった。訪販協に入会させていただいたことで今後、大先輩企業である皆さまの足元でいろいろと勉強することができる。
この先、業界の一員としてどのように貢献できるかが当社の要点になる。
――行政処分を受けた貴社の建て直しは苦しい社長業だったのではありませんか。
ホワイト 社長に就任した時、ディストリビューターと社員に「業界のリーディングカンパニーになる」と約束した。訪販協に入会させていただいたことで、ある程度約束を守ることができたかもしれない。苦しいことは全然なかった。むしろ楽しかった(笑)
ただ、安心など到底できない。当社は今後が大変になる。
消費者センターへの問い合わせ件数は、まだゼロになっていない。また、相談件数にだけ目を奪われず中身に注視する部分も重要になる。もっともっと努力しなければいけない点が沢山ある。
行政サイドが、もう長いこと高齢者の消費者トラブルを問題視している。
こうした問題を解消するため、当社が実施している「ウェルカムコール」と呼ぶシステムが社内外から好評を博している。
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この記事は週刊粧業 2013年7月15日号 53ページ 掲載
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