使用感のよさと透明感が
ロングセラーの原動力に
――雪肌精では、フェイスブックでの取り組みが印象的です。
立田 雪肌精はフェイスブックで公式ページを2012年4月に開設しましたが、公式ページを盛り上げるべく、雪肌精のフェイスブック専属PRキャラクター「SETSUKO」(セツコ)をお客様に選んでもらうアンケートを行い、ユーザー参加型のSNSを標榜し始めました。最近では、サッポロビール様、ヤマハ様と連携してセツコを探せというような相互企画も行っています。
ユーザーとの距離を少しでも近づけたいという思いで、店頭の宣伝物にも積極的にセツコを登場させています。これまでは店頭でスキンケア提案や新商品の特長などをチラシ等を活用してお客様に伝えてきましたが、フェイスブックではタイムリーにお客様に情報発信をすることができます。昨年秋からはお客様に商品購入時、お待ちいただいている間にQRコードからフェイスブックに登録してもらうなど店頭施策と絡めながらSNSの活用を積極的に推進しています。
また、お客様にお伝えする前に、社員に伝わっていなくてはならないと思い、特にお客様と接する美容スタッフにフェイスブックを登録してもらいたいと考えました。そこで、この夏期間はSAVE the BLURキャンペーンの盛り上がっている様子を投稿してもらい全国に発信することも行っています。
このほか、ユーザーからの声を直接お聞きしたいと考え、雪肌精の公式サイトではWeb限定で5万個のサンプリングを実施し、フェイスブックで誘引を図るなどしましたが、1カ月半で全て配布し、人気の高さを改めて感じました。こうした取り組みが奏功し、雪肌精のフェイスブック公式ページの登録者数は、徐々に増加し続けています。
――ロングセラー化が難しいといわれる化粧水というジャンルにおいて、「雪肌精」はなぜ28年もの長きにわたり支持され続けているのですか。
立田 Webアンケートの結果でも、雪肌精使用者の多くが雪肌精を使用することで、肌に透明感が出て美しい肌になったと答えてくれています。目に見える肌効果がロングセラーの原動力となっていると思います。また、他ブランドに浮気しても、もう一度使いたくなるほどの使用感触のよさも大きな要素だと考えています。
開発にあたっては、流行に左右されることなく、砂に水が染み込んでいくような浸透性のよさを追求しました。その甲斐もあり、28年経っても、配合成分のバランスが絶妙なため処方を一切変えることなく今日に至っています。つまり、それ以上の使用感触を出すことが困難なほどにレベルが高いということです。
実際に、化粧水だけは雪肌精という女性が少なくありません。
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この記事は週刊粧業 2013年8月5日号 8ページ 掲載
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