グラセル・谷村敏昭社長、金型・成形・加工までの一貫生産を強みに海外展開

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グラセル・谷村敏昭社長、金型・成形・加工までの一貫生産を強みに海外展開

 グラセルは、さらなる成長に向けて2014年秋、タイ・バンコク近郊に化粧品容器生産工場(以下、タイ工場)を設立して海外事業を開始します。

 これまで金型への積極投資とともに、海外容器の取扱いを強化し、国内業績を伸ばしてきました。国内業績が堅調な時期に海外事業を進展させて企業の長期的な成長につなげていきたいと考えております。

 バンコクから車で約1時間の距離にあるサムットプラカーン(Samut Prakan)に新設する「タイ工場」は、約1万㎡(3000坪)の敷地に、国内企業4社と協力して金型、成形(インジェクション・インジェクションブロー・ダイレクト(多層)ブロー)、蒸着・塗装、印刷、検査まで一貫生産できる設備・体制を整えます。

 タイでは、海外メーカーに加え、日系ブランドメーカーやOEMの進出が増えてきていますが、化粧品容器の分野においては、金型の品質や蒸着・塗装の技術、そして多品種・少ロットへの対応に問題があると感じていました。

 金型から成形、加工まで日本品質の化粧品容器を低価格にて提供できる生産体制をタイ工場の強みに、東南アジア諸国の市場を開拓していきたいと考えています。

 東南アジア諸国のほとんどは、これから化粧習慣が身についていく市場ですので、各国の言語に対応した総合カタログも用意し、国や地域のニーズに合った容器を提案していく予定です。

 国内においては、最終目標にする「化粧品容器のデパート」の実現に向けて、今後も「企画力」と「投資力」を引き続き強化して総合力の向上につなげていきます。

 それに先がける形で、2014年春に本社を拡大・移転します。移転先は同じ茨木市内で、延床面積は現本社の5倍以上となる約1万3000㎡(約4000坪)の広さになります。 

 本社移転を機に、これまで4拠点化してきた倉庫を本社敷地内に統合し、1拠点化により部署間の連携を深めながら、フレキシブルな対応力を高め、顧客満足度の向上につなげていきます。

 一例としまして、商談などを行うショールームには、自社開発容器を全て並べられるスペースを設けて、顧客の商品企画のイメージアップにつながるようなレイアウトにする予定です。

 国内においては今後、従来のモノづくりの発想で進めていたのでは、成長は難しいと感じています。高齢化社会の進展や昨今の時流を踏まえますと、今後は「簡便性」と「エコ」という2つのキーワードは化粧品容器においても外せない項目になってくるでしょう。

 スキンケアから、メークアップ、インバス関連など化粧品の全分野において、顧客から「新しい」と感じてもらえるような容器のラインナップを拡充し、紹介していきます。現在も新型容器の開発を進めており、順次紹介していきます。また、来年10月に出展する「化粧品開発展」では、新たな発想を取り入れた容器をご紹介できると思います。

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