バスクリンのスカルプケア「ニョッキ」、話題喚起から店頭訴求でトライアル拡大

週刊粧業 2015年1月14日号

2015年1月14日 20:43

週刊粧業日用品メーカー

カンタンに言うと

　バスクリンは、男性用育毛トニックを展開してきた「インセント」ブランドから、薄毛や抜け毛といった頭皮・髪の悩みが増え始める30代男性をターゲットにしたスカルプケアシリーズ「インセントスカルプGnocchi（ニョッキ）」を昨年8月に発売した。

　シリーズには、毛穴の奥まで浸透泡がしっかりとどいて洗浄する「薬用泡のスカルプシャンプー」（医薬部外品、350mL・1800円）、頭皮をマッサージしながら塗布できるストレッチノズルを採用したアウトバスタイプの「同スカルプローション」（同180ｇ1200円）のデイリーユース2品に加え、週1回のスペシャルケアを提案する「スカルプクレンジング（160ｇ1000円）をラインナップした。

　店頭や専用Webサイトで、髪の洗い方など専門家の知見を取り入れながら考案した独自のスカルプケアメソッド（血流実感スカルプケア）を提唱し、効果的なシリーズ使いを促す。
　昨秋から本格的なプロモーションを実施しており、ミュージシャンで俳優としても活躍する浜野謙太をイメージキャラクターに起用したTVCMを軸に展開。また、サロンを併設した専用トレーラー「ニョッキ号」が全国主要都市をまわる消費者体験イベントを実施するなど話題性を喚起する企画も盛り込み、ブランド認知拡大を図ってきた。

　今年はプロモーションの主戦場を店頭に位置づけ、シリーズの特徴理解につながる売場を提案し、男性化粧品コーナーでの定番化を図る。モノトーンのボトルデザインが多い男性用化粧品の中、血流実感を連想させる「赤」の容器で統一した「ニョッキ」は売場で一際目を引く。店頭での気づきから、トライアルの獲得・増大につなげていく。