2015年のオーラルケア市場、高機能化が成長の追い風に

週刊粧業 2015年11月2日号 1ページ

カンタンに言うと

2015年のオーラルケア市場、高機能化が成長の追い風に

 2015年上期(1~6月)のオーラルケア市場は、前年比11.7%増の約1141億円(メーカー調べ)となった。歯ミガキが前年比11.4%増の450億円、歯ブラシが同13.3%増の239億円、液体が同14.6%増の147億円、歯間クリーナーは14.2%増の85億円、電動歯ブラシは10.4%増の25億円と、いずれもプラスで推移した。この傾向は今後も続くとみられ、2015年は通年で市場が拡大することが見込まれている。「いい歯の日」を前に、各社の動向をまとめた。


歯周病や知覚過敏が成長を牽引

歯ブラシも高機能・高単価化進む


 昨今、1989年より日本歯科医師会と厚生労働省が進めている「8020運動」の広まりにより、高齢者の残存歯数が増え、以前にも増してオーラルケアの重要性が叫ばれるようになった。生活者もオーラルケア意識を高めた結果、機能訴求型の高付加価値品を求めるようになり、個人の症状に合った製品を選ぶパーソナル化が進んでいる。

 中でも顕著に成長している「歯周病」や「知覚過敏」は、ケア製品の高付加価値化に貢献しており、市場拡大を牽引している。

 高機能化が進むハミガキは、「250円未満」の低価格帯の構成比が縮小する一方で、「500円以上」の高価格帯で伸長が見られた。

 効能では「知覚過敏」の成長が著しく、市場成長を後押ししている。歯ミガキ市場はパーソナルユース化が進んでいるカテゴリーでもあり、買上点数が上がっていることも成長の追い風となった。

 歯ブラシ市場は、「100円以下」が前年を割り、「250円以上」の構成比が拡大傾向にある。ニーズの多様化によって、より高機能な製品を求める傾向が高まり、ハミガキと同様、高付加価値、高単価化が進んでいる。

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