週刊粧業、2015年化粧品流通別出荷実績を調査

粧業日報 2015年12月15日号 1ページ

カンタンに言うと

週刊粧業、2015年化粧品流通別出荷実績を調査
インバウンドの取り込みで明暗、
制度品が伸び率トップに

 経済産業省が集計している2015年の化粧品出荷実績は、1~9月までの累計が前年同期を上回るペースで推移している。

 前年は、1~3月の消費増税前の駆け込み需要と、10月から化粧品にも免税範囲が拡大したプラス影響により、ここ数年にない高い伸長率を示していたため、その反動を危惧する声も少なくなかった。

 しかし、実際に蓋を開けてみると、インバウンド消費が昨年を上回るレベルで推移したことなどで、前年実績をオーバーすることは確実な情勢だ。

 2015年の化粧品業界においては、週刊粧業の10大ニュース(12月14日号)で1位を獲得した「インバウンド需要拡大で化粧品市場は前年超えへ」が最もインパクトのある出来事であった。

 シンクタンク・総合企画センター大阪の調査でも、インバウンドによる市場の押し上げ効果は約4Pあるとみており、もしそれがなかったと仮定すると、出荷実績も前年割れとなり、苦戦が強いられていたことが想定される。

 週刊粧業ではこのほど、2015年流通別出荷実績を調査したが、「インバウンド消費」の恩恵の有無で好不調がくっきりあらわれる結果となった。

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