ツバキスタイル、化粧品GMP対応進め九州・埼玉2拠点体制へ

週刊粧業 2016年1月18日号 6ページ

カンタンに言うと

ツバキスタイル、化粧品GMP対応進め九州・埼玉2拠点体制へ
 「自社工場一貫生産」を強みに、成型から加飾まで一貫して自社で手掛けているツバキスタイルは、2014年1月より椿化工の営業部門を東京に移転し、販社として新事業をスタートさせた。スキンケアやトイレタリーを主としたプラスチック容器を中心に提案してきたが、ツバキスタイルとなってからは、メークやジャー容器など多方面にも提案の幅を広げ、容器のトータルアドバイザーとして展開してきた。

 2016年7月には、佐賀県吉野ヶ里町に九州工場を新設し、製造・開発力のさらなる強化を図るなど、「次世代に向けた提案」が始まろうとしている。

需要増受け佐賀に第二工場、
アジアへの輸出の利便性高まる

 11月4日に佐賀県神埼郡吉野ヶ里町と進出協定を締結し、埼玉工場に次ぐ第2工場として2016年7月の本格稼働を目指す。化粧品容器生産工場としては、佐賀県は同社が初の進出企業となる。

 九州工場は敷地面積3100坪、工場建屋1698坪で、埼玉工場とほぼ同じの生産規模となる。初年度は地元の女性を中心に正社員20名、非正規社員120名を雇用し、地域雇用の活性化にも貢献する。

 佐賀に第2工場の設立を決めた理由として、同社では災害リスクが少ないことやアクセスの良さを挙げている。特にサプライチェーン(SC)については、九州の主要都市を結ぶ鳥栖ジャンクションにほど近く、また、県内はアジアに開かれた重要港湾も多いことからアジア地域への輸出入にも利便性を発揮するため、工場設立の決め手になったとしている。また、近年の需要増と生産拠点のリスク分散を考慮すると、第2工場の建設は必須だったという。特に同社では受注の増加が続いており、現在の埼玉工場だけでは対応しきれなくなっていたといい、工場の増設が早急に求められていた。

 同社は過去、共同出資により海外工場を建設する一歩手前まで話を進めていたが、文化的相違など様々な事情で断念していた。その後まもなくして為替は円安に傾き、難を逃れた経緯がある。

 九州工場は埼玉工場より作業環境を向上させ、化粧品GMPにも対応させるほか、「自然にやさしい工場づくり」を目指し、埼玉工場と同様に太陽光パネルやLED照明などを設置する。

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