訪販化粧品メーカー、新客獲得へ攻めの姿勢が顕著に

週刊粧業 2016年4月4日号 1ページ

カンタンに言うと

訪販化粧品メーカー、新客獲得へ攻めの姿勢が顕著に
 日本訪問販売協会が2015年12月に発表した資料によると、2014年度の訪問販売の売上高(正会員企業のデータを基にした推計)は前年度比3.3%減の1兆7193億円、化粧品も6.5%減の3678億円と落ち込んだ。

 2013年度は消費増税前の駆け込み需要の影響もありプラス基調で着地したが、その反動減も相俟って一転してマイナス推移となった。

 全体観としては業態そのものがじり貧傾向にあるといえそうだが、既に有力メーカー各社は従来の訪問販売だけにとどまらず、店舗型サロンを中心に多様な策を講じて逆境を跳ね返そうとしている。

 さらに、そうした新たな取り組みの成果が次々と顕在化していることも浮かび上がってきている。

客層広げる戦略的アイテム
独自成分や低価格で訴求

 業界全体が熱心に取り組む活動の1つに、新客の獲得がある。販売員の高齢化に伴い、愛用者も緩やかに歳を重ねてきている。そうした意味でも、若い世代を含めて新たな愛用者をどう増やすかは重要な課題だ。

 最大手のポーラは、数年前から異業種と連携したイベントなどを積極的に開催しており、昨年は新客の増加率を前年比15%増と大きく伸ばした。

 関連して今月7日にはエステメニューを刷新し、利用者にわかりやすい内容に変更することで新客の固定化などにつなげようと計画している。

 一風変わった施策を演じているのが、日本メナード化粧品だ。本社を置く名古屋の女子マラソンのスポンサーとして、ランナーが来場するイベント会場内にブースを設置。今年も3日間で約2600人がカウンセリングなどを体験した。

 こうしたリアルな接点とは対照的に、Webを利用して新客にアプローチする動きも目立っている。

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