琉球コスメハウス、OEMの独自技術を国内外へ発信

週刊粧業 2016年7月25日号 7ページ

カンタンに言うと

琉球コスメハウス、OEMの独自技術を国内外へ発信


久米島店が予想上回る出足
固形石鹸工場が今秋稼働へ

 そうした中、琉球コスメハウスは「2号店」の位置づけで、本社と工場を構えるお膝元の久米島にも今年上陸を果たした。

 同社は現在、現工場に隣接する場所に約500坪の土地を確保し、新たに固形石鹸の製造ラインなどを導入して秋に新工場を稼働させる計画を進めている。特殊な製造機器も導入し、500~1000個の少ロット生産にも対応する計画だ。

 その建屋の1階部分に、琉球コスメハウスの久米島店をオープンさせたのだ。本格的な営業はまだ先の予定だが、6月から緩やかに営業をスタートさせている。

 久米島は海洋深層水の存在が有名で、これを目的にアジアなど海外から視察や旅行に訪れる企業関係者や観光客が少なくないという。

 現在は、「観光客が10~20万円分の化粧品を一気に購入したり、地元住民も応援しに来店してくれている。予想以上の売上げ」と、まずは順調なスタートを切っている。

 さらに、主にアジアからの来訪者が久米島店での買い物を終えて「(本国で)販売代理店をやりたい」と手を挙げる事例もあるなど、思わぬ広がりを見せているという。

 新設した建屋は石鹸工場と琉球コスメハウスのほかにも、2階に海外へのPR用に制作したプロモーションビデオや、海洋深層水などを用いた化粧品の製造工程を紹介する資料を集積。さらに、3階にも関連資料を数多く展示するなど、大道社長が「海洋深層水のデパート、資料館」と表現するような同社の情報発信拠点になる見通しだ。

 一方、同時期の6月中旬には、本島の中部地方に昨春開業した大型商業施設「イオンモール沖縄ライカム」内に、「Ryuspa」を中心に期間限定ショップをオープンした。

 「これまで中部や北部の人たちに向けて販売する機会は限られていた。期間中は地元の人や観光客が数多く来店し、手応えはまずまずだった」という。

 現在のところ常設販売の予定はないが、今回の体験と一定の手応えを経て「沖縄には年間600万人もの観光客が押し寄せる。今後は観光客向けの商品も必要になる」と次なる一手の可能性を臭わせている。

 同社は今年、「Ryuspa」からダイエット訴求のサプリメントを発売して健康食品への参入を果たしたほか、イスラム向けの「ローカルハラル」認証を取得したシャンプーやボディソープの開発にも成功するなど、新たな動きを強めている。これらをベースにしたOEMでの受注拡大にも力を入れていく構えだ。
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