美肌工房SATOSHIYA、「インフィオレ」導入を機に甲府のオーガニック発信地へ

週刊粧業 2016年11月28日号 7ページ

カンタンに言うと

美肌工房SATOSHIYA、「インフィオレ」導入を機に甲府のオーガニック発信地へ


新客づくりのため体験会を実施
結果的にスタッフの意識も高まる

 しかし、課題もあった。「インフィオレ」はこれまでのアルビオンのブランドとはまったく性格の違う化粧品なので、既存会員に紹介するのではなく、新たにお客を外から呼び込む必要があった。

 そのために同店が実施したのが、レストランでの体験会だ。9月と10月の2回実施し、甲府地域での「インフィオレ」をアピールした。

 まず1回目は既存会員に集まってもらい、「次はお友達も連れてきていいですよ」と伝えると、2回目の時には数名の友人を連れて参加してくれた会員もいたという。また、普段あまり店に来なかったり、長らく足が遠のいていたお客が参加するなど、顧客の掘り起こしにもつながった。

 店内で2回体験会を実施し、実際に香りと使用感を楽しみながら、ブランドの世界観に触れてもらうことで理解を促した。

 ただ、店として掴んでおきたい「オーガニックに関心の高い層」へのアプローチがまだ十分ではなかったという。もともと甲府はあまりオーガニック系の商品を扱う店舗や飲食店が少なく、どういう人がオーガニックに興味があるのか、オーガニックに興味がある人にどのようにアプローチすれば反応があるのか、手探りの状態だった。

 そんな時、偶然Facebookでオーガニックのマルシェが実施されることを知った。それが10月23日に開催された「オーガニックフェスタやまなし」だった。有機農業に携わる生産者が中心となりマルシェなどを行うイベントで、今年で7回目の開催となる。

 同店は会場で「インフィオレ」とヘアケア製品、オリーブオイル、ルイボスティーを紹介しミスト・お手入れ体験も実施した。

 ブースに来てミスト体験をしてくれた人には、次回来店時に使えるサービスチケットを渡し、来店を促した。

 近藤社長曰く、出店したことで新規のお客がつかめたかどうかはまだわからないという。ただ、生産者とつながることで、生産者側の有機農業への思いが理解でき、これから「インフィオレ」を扱っていくことへの自信につながった。

 さらにスタッフの意識も高まり、販売に前向きに取り組む意欲が生まれた。

 「売れるか売れないかは別問題で、様々なことにトライしていくべきだと思う。絶えずお客様に対して情報を発信していかなければ、興味すら持ってもらえなくなる。オーガニック情報が少ない甲府地域で、『オーガニックの店といえばさとしや』と思われるような活動をしていきたい」

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