ソフトウェア開発やハードウェアの提供などの事業を展開しているアイティアクセスは、肌の水分量や皮脂量、キメ、シミなどを測る肌質チェック機器「お肌センサー」と測定した肌データや顧客データなどを一元管理できるクラウドシステム「Smart Skin Care」(登録商標)を開発し、6月から販売を開始した。
これまでの肌質チェック機器は、導入コストが高く、一部メーカーのみが自社開発して利用していることが多かったが、お肌センサーとスマート・スキン・ケアを活用することで、低コストで高水準の肌チェックができ、顧客に適したカウンセリングを提供することができる。また、同製品は機器やソフトウェア、デザイン、製造などを日本で行っており、メイドインジャパンの高い技術力を結集している。
「プロユースとして開発し、機器やソフトウェア画面は、各化粧品ブランドのイメージにマッチするようなデザインとしている。5年の歳月を経て完成した製品であり、機器の仕様や使用感などもこだわって開発した」(担当者)
お肌センサーには、水分計のほか、高性能カメラなどを搭載し、「水分量」「皮脂量」「キメ」「シミ」「アクネ菌老廃物」をチェックできる。これらの機器は、光学・電子機器の老舗メーカーであるスカラ社との共同開発によって生み出されたものだ。
研究所でも使用される高品質の水分計と世界で使用されている高解像度カメラにより、肌状態を高精度で確認できる。また、皮脂チェックでは、世界中で1億枚以上の販売実績がある皮脂チェッカーテープ「SEBUTAPE」(キューダム社の登録商標)で皮脂を採取した後、お肌センサーのカメラキャップに設けた溝にテープを差し込むことでカメラ撮影する。
「高解像度カメラで30年以上の実績を持つスカラでは、縦6ミリ×横4.5ミリの高性能カメラを有していたが、肌の状態を広い範囲で確認するため、縦横それぞれ2倍のカメラを開発した。高い解像度は変わらず、素早くピントが合うため、簡単に使用できる」
また、スマート・スキン・ケアでは、お肌センサーで取り込んだ画像を表示するほか、肌状態の点数表示や過去データとの比較、データ管理などを行うことができ、今後、機能を拡張していく予定だ。
「スマート・スキン・ケアは、化粧品メーカーのスタッフや訪問販売員などが、顧客の現在・過去の実際の画像やデータを示しながら行うカウンセリングを可能にするスキンケアのプラットフォームであり、iOSやAndroidに対応している。今後、Windowsにも対応していく予定だ。使いやすさや導入のしやすさにもこだわっており、多くの化粧品メーカーに活用していただきたい」