化粧品専門店 女性幹部座談会、「美の資産」を育むプロに

週刊粧業 2017年10月23日号 4ページ

カンタンに言うと

化粧品専門店 女性幹部座談会、「美の資産」を育むプロに
 今春に政府が「働き方改革実行計画」を発表し、長時間労働の是正や同一労働同一賃金の導入など9項目を設け、改革の方向性を示した。国が掲げた改革起案として、化粧品業界における「働き方改革」に関する現状と課題について概観すべく、週刊粧業・春の特大号(4月17号)にてメーカー12社の取り組みを紹介した。

 今回は、若者とともに、改革の成否を担う「女性」の働き方にフォーカスし、化粧品専門店で働く女性3名【木内貴久美さくら屋常務取締役化粧品部統括マネージャー/栗原良枝「ハッピーコスメタケイ」(グランドール)店長)/木村流音ジュネット取締役】の協力を仰ぎ、座談会形式で「働く女性と化粧品」をテーマに腹を割って語ってもらった。

喜びの連続でキャリア積む
スタッフの頑張りを見守る存在に

 ――まず、自己紹介も兼ねて、化粧品の仕事に携わることになった経緯についてお聞かせください。

 栗原 もともと資生堂の美容部員として、化粧品専門店、ドラッグストア、GMSなどで10年以上働いていました。一時期、別の業界に転職しましたが、美容部員時代の先輩から誘われたのをきっかけに、現在の「ハッピーコスメタケイ」(埼玉県比企郡)のスタッフとして働きはじめ、今年で10年目を迎えました。3年前からは店長として、お店の奥様、スタッフ4名と一緒に働いています。

 当店は路面店ですが、最寄り駅からはバスを乗り継いで来る立地にあり、車での目的来店のお客様がほとんどです。

 木村 運営する「はっぴーとーく樹音」は、神奈川県川崎市・梶が谷駅の改札を出てすぐの場所で、両親が経営している路面店です。

 学生時代は化粧品とは全く異なる分野の勉強をしていましたが、就職活動をしている最中、お店のメインとなるスタッフが辞めてしまい、両親に頼まれ、2年間という期限付きで従業員の一人としてスタートしたのがきっかけです。当時は、夜間学校に通い勉強を続けながら、お店で働くという生活を続けていました。

 それまで化粧品に全く興味をもたず、ゼロからのスタートだったこともあるでしょうか。とにかくお店の仕事が楽しい。一従業員として働き、他のスタッフに教わりながら仕事を続けていくうちに、当初の2年が5年に伸び、その頃には環境も意識も変わっていました。5年ほど前に両親のお店を継ぐと宣言し、経営にも携わるようになりました。

 木内 さくら屋は現在、多摩市を中心にコスメショップ5店、美容室16店を運営していますが、私自身は25年ほど前にアルバイトとしてスタートしました。既に小さな子どもがいましたので、限られた時間でヘアメークの経験を活かせる仕事として選んだのを覚えています。

 その後、店長をサポートするチーフを任され、パートのまま本店の店長に抜擢されました。社員になったのは、化粧品部のマネージャーになってからでした。

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