ライオン、快適性研究が日本感性工学会大会で優秀発表賞を受賞

粧業日報 2018年9月10日号 6ページ

ライオン、快適性研究が日本感性工学会大会で優秀発表賞を受賞
 ライオンは、2017年の第19回日本感性工学会大会にて発表した「衣類に快適な感触を付与する衣料用柔軟仕上げ剤の研究」(信州大学繊維学部 西松豊典教授・金井博幸准教授との共同研究)がこのほど、日本感性工学会大会 優秀発表賞を受賞した。2017年に続き2年連続、4回目の受賞となった。

 同社は、衣生活における快適性(心地よさ)について人間快適工学を用いて感性工学的研究に取り組む中、これまでに衣料用柔軟仕上げ剤を使って「やわらかさ・なめらかさ」を付与した布製品に触れると脳波が変化し、リラックスするときに発生するα波の含有率が増加することを明らかにするなど、主観評価と生理評価の両面から「快適性」にアプローチする研究を継続してきた。

 今回の研究では、肌着を着て快適と感じる感触の因子を主観評価から抽出し、「快適な感触」と関係性の高い力学特性値について「表面の摩擦係数が小さい」ということを確認した。

 さらに、柔軟仕上げ剤の組成を変えて表面の摩擦係数が異なる肌着の着心地を評価した結果、摩擦係数の小さい肌着は、「着ていたい・ストレスのない感じ」と評価されることがわかった。

 同研究では、柔軟仕上げ剤で肌着の力学特性値を変化させることで、感触の主観評価に加え、人の感性(感じ方)に作用できることを明らかにした点が評価された。

 こうした衣類の特性値と感触との関係に関する研究は、外干ししたような「晴れ干し触感」に仕上がる衣料用洗剤「トップ ハレタ」の開発にも応用されている。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ライオン、快適性研究が日本感性工学会大会で優秀発表賞を受賞

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop