花王、ヘアケア分野におけるスモールマス対応とは

粧業日報 2019年7月1日号 1ページ

花王、ヘアケア分野におけるスモールマス対応とは
 花王は5月18日、シャンプーとトリートメントを自由に組み合わせて使う新しいヘアケアブランド「and and(アンドアンド)」を発売した。

 感性科学に基づいて開発された香りとデザインによる3種のシャンプーと3種のトリートメントをラインナップし、自分らしく自由にシャンプーとトリートメントを組み合わせることで、全9通りのセルフコーディネートが楽しめる。

 「and and」の開発経緯とヘアケア分野におけるスモールマス化への取り組みについて、ヘアケア事業部シニアマーケターの仲田実沙希氏に話を伺った。

 ――スモールマスに対する貴社の見解と、ヘアケア分野におけるスモールマスへの取り組みについてお聞かせください。

 仲田 「スモールマス」は元々、当社が2015年頃から社外に向けて提唱しているマーケティングの概念であり、昨今はライフスタイルや好みが多様化し、従来の家族を起点とした大きなマスがなくなる一方、一定の規模の市場が見込めるスモールマスが様々な分野で出現し始めている。

 家庭での共用が比較的多いヘアケアや全身洗浄料といったカテゴリーでも同様に、洗い上がりなど従来の機能価値に加えて、デザインや香りといった好みなどプラスαの軸での商品提案が求められてきている。

 これは、個々のこだわりやニーズを満たすものに注目が集まり、すなわち「自己実現ニーズの高まり」と捉えている。

 ヘアケア市場では、この自己実現ニーズの高まりが加速度的に進んでおり、SRI(全国小売店パネル調査)ベースで2010年に3割前後だった800円以上の価格帯が、直近で5割を占めるまでになってきている。

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