サンスター、キユーピー・JPRと共同輸送を開始

粧業日報 2019年7月24日号 5ページ

サンスター、キユーピー・JPRと共同輸送を開始
 サンスターは、キユーピー、日本パレットレンタル(JPR)と共同で、トラックと船舶を組み合わせた共同輸送を7月18日より開始した。

 2018年11月から共同輸送の検討を開始し、約6カ月(2019年1~6月)のテスト期間を経て、本格にスタートすることとなった。

 今回の共同輸送では、モーダルシフトによるCO2排出量削減はもちろん、業種を超えてサンスターとキユーピーの重量の異なる製品を混載することで、効率的な物流を実現している。

 共同輸送を実施するのは、関西と九州をつなぐ輸送ルートで、この一部を船舶に置き換え、往路はサンスターとキユーピーの荷物を混載し、復路はJPRの輸送用レンタルパレットを積載することで、輸送効率を高める。

 混載の対象商品は、ハミガキ、ハブラシなどのオーラルケア製品と、マヨネーズやドレッシングなどの調味料となっている。

 マヨネーズやドレッシングなどの重量品を輸送する場合、最大積載量を満たしてもコンテナの空間が余ってしまう一方、ハブラシのような軽量品は、コンテナいっぱいに積み込んでも最大積載量を満たさない場合がある。

 今回の取り組みでは、従来各社で手配していた10トン車を20トンの13メートルセミトレーラーに変更し、重量品と軽量品を組み合わせて輸送することにより、コンテナ空間を有効活用し、より多くの荷物の輸送に成功した。

 具体的には、従来はサンスターとキユーピーが10トン車2台(キユーピー:重量約99%・容積約49%、サンスター:重量約65%・容積約83%)でそれぞれ輸送していたものを、13メートルセミトレーラー(20トン)1台に切り替えることで、重量(約90%)・容積(約84%)とも高い積載量を実現している。

 この取り組みでは、行き荷と帰り荷のマッチングをすること、3社の物流拠点を効果的に回ることで、約99%の高い実車率を実現できる。

 また、船舶へのモーダルシフトや輸送の効率化により、個社単位での輸送と比較し、CO2排出量が65%低減する。併せて、長距離の陸送がなくなることで、ドライバーの年間の稼働時間が2256時間削減できると想定され、労働環境の改善効果も期待できる。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > サンスター、キユーピー・JPRと共同輸送を開始

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop