資生堂、第7回NCCコスメティック甲子園全国大会を開催

粧業日報 2019年8月29日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 資生堂の化粧品専門店のメークアップ技術日本一が決定
資生堂、第7回NCCコスメティック甲子園全国大会を開催
 資生堂ジャパンは8月6日、全国の化粧品専門店の若手経営者・後継者で組織する「NCC(New Chainstore Circle)若手経営者の会」と協働で、第7回NCCコスメティック甲子園全国大会を開催した。

 地方予選を勝ち抜いた30名の代表が東京・板橋の資生堂美容技術専門学校に集結。九州・沖縄エリア代表の石山瑞稀さん(鹿児島県・化粧品の紅屋)が金賞を受賞し、2019年の化粧品専門店メークアップ技術日本一の栄冠を手にした。

 2013年にスタートした「NCCコスメティック甲子園」は、全国の化粧品専門店の店頭スタッフがメークアップ技術を競い合い、日本一を決定する大会で、第7回を迎える今年の大会には458名の店頭スタッフが出場し、4月から各地で地方予選会を繰り広げてきた。

 競技は、NCC若手経営者の会のメンバーや審査員、応援のために駆けつけた全国の化粧品専門店、同社社員などが見守る中、カウンセリング15分、メイクアップ実技30分の計45分間で行われ、競技終了後に上位入賞者への表彰が行われた。



 大会終了後の表彰式では、まずはじめに藤川正英会長(フジカワ)が登壇し、「化粧品専門店の社会的地位向上を目指し、第1回目から運営に関わっているが、回を重ねるごとに技術力の向上が図れており、化粧品専門店の店頭においてもメークが普通に行われるようになってきている」と手応えを口にしつつ、「コンテストなので順位づけが行われるが、本当の目的はその経験を活かし多くのお客様を笑顔にして差し上げることであり、入賞するしないにかかわらず胸を張ってお店に帰って欲しい」と挨拶した。

 続いて、大会の総評として資生堂ビューティートップスペシャリストの角谷智恵氏が登壇し、「今回は、店頭に近い環境を整えた別会場での競技に変更した成果で、皆さん集中して取り組めていた。モデルの方の顔立ちの捉え方がとても素晴らしく、個性に合ったカラー提案ができていたので、美しさを最大限に引き出すところにつながっていた。これからの課題は眉のつくり方で、正面からの確認をさらに意識し、左右のバランスを整えることができれば、よりよい仕上がりになっていくと思う」と述べ、大会を締めくくった。



 また、同会場では「第5回NCCコスメ大賞」の発表も行われ、全国大会に出場した30名の代表による投票により、「クレ・ド・ポー ボーテ ル・フォンドゥタン」が、美容のプロが選んだ今年の「資生堂№1コスメ」の栄冠に輝いた。

 大会終了後には、上位入賞者による記者会見が行われ、今大会で最も意識して取り組んだことについて、「輪郭がはっきりするようリップには時間をかけて丁寧に取り組んだ」(金賞・石山さん)、「大人っぽいメークに仕上げたかったので、アイシャドーを陰影をつけながらグラデーションがつくれるように意識した」(銀賞・藤田さん)、「どのような肌になりたいかを伺い、ベースメークづくりに集中した」(銅賞・岩本さん)とそれぞれ語った。

 それらの発言を受け、大会審査委員長の角谷氏は、「上位に入賞した3人とも意識して取り組んだところの仕上がりがとても綺麗だった。口周りのスペースバランスをしっかり考慮していたり、グラデーションの広げ方を骨格に合わせて展開していたり、モデルの素肌が活かされた形で透明感が演出できていたり、それぞれモデルの個性を見極めた表現がしっかりできていた」と感想を述べた。

 上位入賞者(8名)/金賞(第1位)石山瑞稀さん(九州・沖縄エリア代表/鹿児島県・化粧品の紅屋)▽銀賞(第2位)藤田有香さん(中部エリア代表/静岡県・パルファン イオンモール浜松市野店)▽銅賞(第3位)岩本妃世さん(中部エリア代表/福井県・momo エルパ店)▽入賞(第4位)井上愛子さん(中四国エリア代表/徳島県・ひかりや)▽入賞(第5位)國分美恵さん(北日本エリア代表/山形県・ビューティショップながい)▽入賞(第6位)長島久美子さん(首都圏エリア代表/東京都・@cosme store 上野1マルイ店)▽入賞(第7位)小沼和美さん(関東・甲信越エリア代表/茨城県・CoLeColle 鹿島店)▽入賞(第8位)野村那津代さん(近畿エリア代表/兵庫県・ノムラ)
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