ユニ・チャーム 高原社長、共生社会の実現に貢献することを目指して

週刊粧業 2020年1月1日号 68ページ

ユニ・チャーム 高原社長、共生社会の実現に貢献することを目指して
 昨今は、社会的意義のある事業を中心に活動し、且つ中長期的に成長する能力を有する企業が求められていると感じます。

 当社はSDGsを会社の「Purpose(目的)」にします。そしてPurposeを、「Mission・Vision・Value」の3階層で考え、Missionは「共生社会の実現」です。地球環境と共生する社会の実現こそが当社のMissionです。

 ではそれをどうやってやるか、を表すものがVisionの「NOLA&DOLA」です。これは、Necessity of Life with Activities & Dream of Life の頭文字をとったもので、NOLAは課題解決、DOLAは夢や理想といった課題提起の領域です。不快なものを快適にする技術をコアコンピタンスとする企業Visionです。

 そしてその根底にあるValueとは、グローバルで組織全体に浸透した「共振の経営」というマネジメントモデルです。

 企業にはそれぞれ独自のPurposeがあります。経営者の役割として、SDGsという切り口から自社の存在意義ともいえるPurposeを読み解き直し、明確に説明することが重要だと思っています。

 SDGsに貢献する方法は多種多様です。当社が取り組む「使用済み紙おむつリサイクル事業」による循環型製品やサービスは、特別な存在ではなく普通に「使用され続けて」、生活の中に浸透しなければなりません。SDGsを自社のゴールとする限りは、照らし合わせて一致する当社のコミットメントについて、社内外に積極的に発信します。これまでも重視してきたことですが、SDGsの観点から洗い直し、より具体的に「世界の共通言語」で捉えてまいります。

 当社が提唱したいライフタイムバリューの最大化とは、卓越した信頼を生む「善」の製品化にあります。当社は、より普遍的な社会の豊かさ、つまりグローバルで世の中全体に多くの「善」を生み出す源泉のような会社でありたいと思います。

 「善」とは普遍的な人生の目的であり、生きる意味であり、自己実現の理想の姿です。2020年の当社の漢字は「善」といたします。
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