ライオン 掬川社長、エコな暮らしへの「Re Design」を提案

週刊粧業 2020年1月1日号 68ページ

ライオン 掬川社長、エコな暮らしへの「Re Design」を提案
 当社は、昨年新環境目標「LION Eco Challenge 2050」を策定・発表しました。これは脱炭素社会と資源循環型社会の実現に向けて、当社としての具体的な目標を定めたものです。

 すでに、2015年から使用済みハブラシの回収リサイクル活動を開始しているほか、旭化成様はじめ複数の大学、企業と共同で、プラスチック材料のマテリアルリサイクルに向けた研究を開始するなど具体的な行動に着手しています。

 気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)への賛同も表明し、環境省からは「TCFDに沿った気候リスク・機会のシナリオ分析支援事業」の参加企業として認定を受けました。

 今年はこうした取り組みが本格的に加速され注目を集める年になると予想しています。昨年に新設した「サステナビリティ推進会議」を中心に策定した環境目標の実現を目指して、提供する商品、サービス、事業活動そのものなどあらゆる視点での取り組みを進めます。

 当社は2018年に新たな経営ビジョンを「次世代ヘルススケアのリーディングカンパニーへ」と定め、「生活者の生活習慣のRe Design」を通じて「心と身体のヘルスケア」に貢献することを目指しています。

 地球環境維持への取り組みでも、この考え方に沿い、生活者への押し付け型でなく、さりげなく取り入れていただけるような、環境に優しい暮らし方へのシフト「生活習慣のRe Design」を商品、サービスを通じて提案していきたいと考えています。

 超コンパクトタイプの液体洗濯用洗剤や、多くの液体製品での詰め替えの普及などは、プラスチック使用量の削減など環境維持に対して大きな効果を持つとともに、生活者に高い利便性を提供することによって受け入れられてきました。今後ともこうした提案を続けることで生活者のエコな暮らしへのRe Designを目指してまいります。

 今年は「LIVE計画」の最終年度となります。経営の基盤となる「働きがい改革」と「生産・情報インフラの整備」を着実に進め、国内での「新しい生活習慣づくり」につながる新価値創造と海外での成長加速によるさらなる飛躍を目指します。

 今年は東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。多くの訪日客に、自然と共生するライフスタイルを実現してきた日本人のエコな暮らし、商品を紹介し、世界に向けて発信していく大変大きなチャンスでもあります。新たな取り組みを加速するとともに、すでにある環境維持に有益なライフスタイル、商品を世界に広めていくことにも注力してまいります。

 日本からアジアへ、当社は今後も価値提供の軸をぶらすことなく成長を追求してまいります。
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