セントラル・コーポレーション、2人の研究者を迎え、ヒト幹細胞研究を推進

週刊粧業 2020年1月20日号 8ページ

セントラル・コーポレーション、2人の研究者を迎え、ヒト幹細胞研究を推進
 セントラル・コーポレーション(本社=岡山市)は1980年の創業以来、在庫バルクの小分けではなく、ゼロからのオリジナルブレンドで「わずか100個から化粧品をつくる」小ロット製造のパイオニアとして知られる。

 独立を目指す起業家を支援し続けて今年で41年目を迎え、2011年にはこうした取り組みが評価され、日本文化振興会から社会文化功労賞が授与された。

 同社では小ロット製造による化粧品OEMと並行し、創業から一貫してエイジングケア化粧品研究にも取り組んでいる。笹山博史社長に、今展示会の見どころやポイントについて話を伺った。

18年・19年とOEM受注件数が激増
「ヒト幹細胞」の研究をさらに加速

 ――今回の出展内容をお聞かせください。

 笹山 化粧品開発展では「必ず売れる」をキーワードに、差別化した化粧品をわずか100個からでもOEM製造できることを強くアピールしていく。

 当社のブースでは、iPS細胞やES細胞の話題で一躍有名になった「幹細胞(ヒト)」配合の化粧品OEMを提案する。

 今現在、「幹細胞化粧品」の時代が間違いなく到来している。2019年のOEM受注件数は、2018年に比べて激増している。EGF化粧品で月商100万円のあるクライアントが、当社が提案する「ヒト幹細胞」化粧品に切り替えたところ、月商が5倍の500万円に急伸した。



 ――「幹細胞」について最新の研究成果をお聞かせください。

 笹山 医療の研究が進歩するにしたがって、化粧品の分野も進化させる必要があると考えている。

 当社では、2人の博士号を取得した専門研究家が在籍しており、幹細胞に関する研究を常に行なっている。1人目は、歯科大学大学院研究部に所属し、口腔インプラント学を応用した幹細胞を用いたアゴの骨の再生に関する研究を専門としている。2人目は、歯の噛み合わせによる顔の表情筋に関するアンチエイジング研究を専門に行っている。

 2018年10月24日にはネパールで、幹細胞によるあごの骨の再生に関する研究の成果を発表した。2019年4月20日には、国内の日本歯科理工学会でも学術発表を行っている。その博士によると、幹細胞培養液は、幹細胞を培養する時の「熟成度」によって成分濃度が極端に変わることが大きな問題で、注意が必要とのことだ。

 ただし、誤解していただきたくないのは、「幹細胞化粧品」とは言うものの、「幹細胞が入っている化粧品」という意味ではないということだ。現在流通している「ヒト幹細胞化粧品」はすべて、正確にいうと「幹細胞培養エキス」だ。

 幹細胞培養エキスには、細胞を活性化させるさまざまな生理活性物質や成長因子が含まれており、細胞増殖の効果などが期待できる。

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