花王、CDPから「気候変動」の分野で最高評価を獲得

　花王はこのほど、英国を拠点に気候変動などの環境分野に取り組む国際NPOの「CDP」が実施し、世界の調査対象企業8361社が回答した「気候変動」対応に関する調査にて、積極的な取り組みが高く評価され、同社として初めて最高評価である「Aリスト企業」に選定された。

　花王グループは、毎日の暮らしの中で使用する製品を提供する企業の責務として、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷の低減に積極的に取り組んでいる。

　2019年4月にはESG戦略「Kirei Lifestyle Plan」（キレイライフスタイルプラン）を策定し、19の重点取り組みテーマを設定。経営にESGの視点を導入することで、事業の拡大と消費者や社会へのよりよい製品・サービスの提供を推進している。

　今回の「気候変動」分野における「Aリスト企業」選定では、製品ライフサイクルを対象にしたCO2削減目標を策定し、自社だけでなく、消費者、ビジネスパートナーといったさまざまなステークホルダーと協働で行う「いっしょにeco」の活動や、気候変動が花王のビジネスに及ぼすリスクや機会についての積極的な開示が評価された。

　選定にあたり、花王執行役員 ESG部門統括のデイブ・マンツ氏は、「気候変動の調査において、『Aリスト企業』に選定されたことは大変喜ばしい。今回の選定は、経営に環境・社会・ガバナンスのESGの視点を導入することでイノベーションを生み出し、消費者のサステナブルなライフスタイルを送りたいという思いや行動に応え、こころ豊かな『Kirei Lifestyle』に貢献していくという当社の姿勢を後押しするものと受け止めている」と語っている。