花王、高級スカルプケアブランド 「ines(イネス)」を導入

粧業日報 2020年2月13日号 2ページ

花王、高級スカルプケアブランド 「ines(イネス)」を導入
 花王は、頭皮コンディションに合わせてシャンプーやトリートメントを選ぶ高級スカルプ美容エキスパートケアブランド「ines(イネス)」(4種各3000円前後、体験キット(約6回分)1700円前後)を導入し、市場拡大が続くハイプレミアムヘアケアカテゴリー(1400円~)への参入を図る。

 1月27日のオンライン・一部販売店での先行発売を皮切りに、3月28日より一般販売を開始する。

 ヘアケア市場では近年、「こだわりを持って自分にふさわしいものを選びたい」というニーズの高まりから、800円以上のプレミアム価格帯の構成比が2011年の21.9%から19年は約半分(49.7%)まで高まっており、特にハイプレミアム価格帯の構成比は11年の10.4%から19年は21.6%と倍増している。

 それを裏付けるように、気に入ったもの・好きなものには対価を払う「自己投資意欲の高い人」(野村総研、生活者1万人アンケート)は、2000年の13%から16年は22%と約2倍になっている。

 また、オンラインチャネルの構成比が年々拡大傾向(インテージSCI、2011年:13.3%、2019年:21.7%)にあり、高単価の付加価値アイテムが多い中、オンラインのスカルプケア品(インテージSRI・SCI、2019年1~12月、平均単価:店販541円、オンライン1162円)が注目を集めている。

 さらに、スカルプケア市場(富士経済)では、ヘッドスパ専門店・美容院のスカルプメニューの増加に伴い、2015年を境に女性用市場が男性用市場を逆転する状況となっており、2021年には女性用市場が約210億円(2010年:約150億円)、男性用市場が約170億円(2010年:約190億円)になることが予想されている。



 「20~49歳の女性371人に頭皮のために心掛けていることを尋ねた調査(2019年5月)では、『ある』と回答した人が50.4%と5年前に比べて1.2倍に拡大していることがわかった。顔のスキンケアと同様、美容の一環として頭皮もケアしたいという意識が強まる中、頭皮にベストなケアを提供していくべきと考えた」(ヘアケア事業部 ブランドマネジャー 仲田実沙希氏)

 そこで花王では、頭皮から美しさを底上げし、使うたびに気分を高めることを目指して、日々の外的環境要因によって変化する頭皮コンディションに合わせて選べる、こだわりの2種類のシャンプーと2種類のトリートメントを揃えたスカルプ美容エキスパートケア「イネス」を開発した。

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