サンスター、活性酸素を除去する米ぬか油内包リポソームを開発

粧業日報 2020年10月19日号 6ページ

カンタンに言うと

  • より効率的に精製米ぬか油を肌内部に届けることが可能に
サンスター、活性酸素を除去する米ぬか油内包リポソームを開発
 サンスターは、高い抗酸化力をもつ精製米ぬか油を独自技術でナノサイズカプセルに内包し、効率的に皮膚中の活性酸素を除去する「米ぬか油内包リポソーム」を開発した。

 抗酸化成分γ-オリザノールがより多く抽出されるよう特殊製法により精製された米ぬか油を、同社独自のナノカプセル(リポソーム)に内包。その優れた浸透力と皮膚への滞留性により、ターンオーバーの乱れやバリア性の低下、真皮コラーゲン分解の促進など肌機能の土台を揺るがす原因とされる活性酸素を効率的に除去する。

 今後は、「米ぬか油内包リポソーム」を活用したスキンケア製品の商品化を目指す。

 皮膚浸透量試験では、γ-オリザノールの一種であるフェルラ酸シクロアルテニルを指標物質として、フランツセルを用いて、各サンプル塗布24時間後に、皮膚中含有量を定量し、浸透性を評価した。

 その結果、微粒子化技術を用いた「米ぬか油内包リポソーム」では、微粒子化しない場合と比較し、高い皮膚浸透量があると確認された。

 生体親和性・粒子サイズの最適化により高い皮膚浸透性、滞留性を実現した今回の技術は、より効率的に精製米ぬか油を肌の内部に届ける技術として期待される。

 なお、今回の研究成果は国際化粧品学会連盟(IFSCC)ミラノ中間大会 2019にてポスター発表を行っている。
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