花王、2020年12月期は減収減益 衛生関連好調も化粧品がブレーキ

粧業日報 2021年2月19日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 日本の化粧品事業は3割近い減収に
  • 今後1~2年はマーケティング・デジタルの先行投資を実施
花王、2020年12月期は減収減益 衛生関連好調も化粧品がブレーキ
 花王の2020年12月期連結業績(IFRS)は、売上高が8.0%減(為替変動の影響を除く実質5.2%減)の1兆3819億9700万円、営業利益が17.1%減の1755億6300万円、税引前利益が17.4%減の1739億7100万円、当期利益が14.9%減の1261億4200万円となった。

 2月3日に開催された決算説明会で長谷部佳宏社長は、中期経営計画「K20」の最終年度である2020年12月期について、「『過去最高益更新の継続、CAGR+5%、営業利益率15%の達成』が未達に終わったことは残念だが、デジタル・EC事業へのシフト不足、新事業投資へのチャレンジ不足、自前主義によるスピード不足などの課題が明らかになった」と総括するとともに、従来の仕組みによる活動生産性の限界を突破するには、「ESG経営における社会貢献と財務成長の両立を進め、世界唯一の存在感の醸成を進めていかねばならない。昨年12月に発表したK25は、K20の課題を直視して策定されたもので、今後進むべき道を示している。コア基盤技術の活用により新事業を拡大していくとともに、メリハリある戦略的投資を進めることで既存事業にてダントツ商品を育成していく。また、外部人材の積極活用、社内人材の最適化を進め、DXを掛け合わせて抜本的に改善していくことで、活動生産性を現在の2倍に高めていく」と語った。

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