ナユタは小ロット対応や小回りの利くサービスを強みとし、オールインワンゲルを中心としてスキンケア・ヘアケア・ボディケア化粧品の製造を行っている。
山﨑尋士代表取締役社長に話を伺った。
――現在の取り組みついてお聞かせください。
山﨑 コロナ禍で、今まで以上にスピード感が求められ、小ロット製造のニーズも高まっていると感じている。
当社としては、コロナ禍も引き続き、スピーディーな対応と細やかなモノづくりに注力し、既存顧客のフォローアップと新規問い合わせへの対応を中心に進めてきた。
昨年は、マスクミストなどコロナ需要を見込んだ製品を提案し、一定の引き合いをいただいた。
今まで通りのサービスをしっかりと提供していきながらも、新たなニーズや様々なクライアントの要望に応えることができるよう、柔軟な対応を行っている。
――今後の展望をお聞かせください。
山﨑 今後は、アジア圏を中心とした海外展開に取り組んでいきたい。
特に東南アジアは、未だに人口が増加傾向にあり、国内以上に市場開拓の可能性が残されている有望なマーケットであると感じる。
そうした中で、今後は海外展開が必要不可欠であると考えており、国内でのトレンドを反映させつつ、現地に即したPRやマーケティングを実行していきたい。
将来的には、越境ECなども始めようと考えている。
なお、海外展開を行っていないクライアントが越境ECに参入しやすくするサービスの展開も検討しており、まずは仕組みづくりの構想から進めていく。
2021年は、化粧品業界にとって引き続き厳しい1年になると考えているが、巣ごもり需要でゲーム業界が潤っているように、厳しいコロナ禍でも上手くいっている市場もあるため、視点を変えればまだまだ成功の余地はあるのではないか。
アウトドアブームに着目した製品やスポーツコスメの開発も進行中だ。
今後も、移り変わるニーズをキャッチアップしていきながら新たな取り組みに挑戦し、コロナ禍を乗り切りたい。
