東色ピグメント、開発体制と提案力の向上を目指す

週刊粧業 2021年2月22日号 11ページ

東色ピグメント、開発体制と提案力の向上を目指す
 メークアップ製品のOEM事業を展開している東色ピグメントは、ニューノーマルを見据えた提案体制を構築している。

 鴫原靖宏代表取締役社長に話を伺った。

 ――メークアップ市場はいかがですか。

 鴫原 コロナ感染拡大直後には「マスクにつかない、うつらない」機能が注目を集めたが、現在は一般的な機能として定着しつつある。

 こうした中、今後はマスクをしていない部分を美しく見せる製品やマスクを外した際にもアンバランスにならない仕上がりが求められると考える。

 そこで当社では、エイジングやリンクル、UVなど肌への直接的な「ケア」と、メンタルやヘルス、環境やサプライチェーンの配慮などの間接的な「ケア」を含めた「東色ケアメイクアップ」の確立を目指す。

 具体的には肌や身体への機能に加え、廃棄物の低減や省エネルギーの推進、CSやESの改善など間接的な「ケア」を取り入れた製品づくりを行う。

 今年5月に開催されるサイトジャパンでは、「東色ケアメイクアップ」を具現化した製品を提案すべく開発を進めている。

 このようにコロナ禍で訴求ポイントが大きく変わる中、先を見据えた価値の提案を模索している。

 ――他の注力施策は。

 鴫原 4月から開始する新中計では、社内外のつながり方を変革する。

 社内では、工場内に開発部のサテライトを設置し、短時間でのスケールアップを可能にする。

 開発部門と生産部門のつながり方を大きく変えることで、注力している3つのコントロール(カラー・マイクロ・テクニカル)のレベルも向上する。

 社外では「社内で活用できていないデータを無駄なく生かす」と定義した当社のDXに基づき、共有データベース「東色ライブラリー」を整備する。

 これをお客様への提案に活用し、独自のマーケティングシステムである「東色プリズム」の効果を最大化し、提案力のさらなる向上を目指す。

 困難に直面した際に「明けない夜はない」といわれるが、夜が明けた際に太陽の光をいち早く浴びられるよう、障害となり得る課題解決に注力している段階だ。

 今年は創立70周年という節目でもある。社内外のつながり方を大きく変え、昨年制定した「東色ポリシー2020」に基づき、新中計のメインテーマである「スマートプロダクション・スマートセールス/ディベロップメント」も推進する。
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