サポート型提案化粧品OEMを展開するミック・ケミストリーは、コロナ禍も堅調な業績をキープしている。
小野沢勝弘常務に話を伺った。
――現況ついてお聞かせください。
小野沢 当社は、コロナ禍も堅調な業績をキープしている。お問い合わせのあった新規顧客も徐々に商品化へと結びついており、対前年比では微増で推移した。
既存のお客様からは少し慎重な姿勢も見受けられたが、新規の問い合わせは増加傾向にある。
当社は、企画段階からサポートを行っており、お客様の要望をしっかりとヒアリングした上で、長年の実績とノウハウに基づいたきめ細やかな提案を行っている。
製造に関する提案だけでなく、市場動向やトレンドを踏まえた戦略提案も可能だ。
強みとする小ロット製造は、コスト面だけでなく、市場の反応を見ながら素早く改良を行うことができるというメリットがあり、マーケティング戦略の1つとしても活用している。
最近は、昔と比べ長く愛される化粧品が少なくなってきたと感じる。そうした中でも、当社は継続的に使っていただけるモノづくりをめざしている。
何回も試作を繰り返し、決してお客様が妥協することのないよう十分に納得いただけるまで改良し、その上で商品化を行っている。
――今後の展望についてお聞かせください。
小野沢 絶えず技術を磨いていかなければ、移り変わるお客様の要望に応えられなくなる時が来る。
当社はコロナ禍も堅調な業績で推移したが、技術者集団として、開発力や工場の品質管理、生産効率の向上などに積極的に取り組んできた。
化粧品業界は、インバウンドの消失やコロナ禍の影響で仕事の奪い合いになっていくだろう。
安く、納期管理がきちんとできていて、品質も良いという優秀な会社に依頼が集中すると予測される中で、当社はよりリーズナブルなコストで製品を提供できるように生産効率の向上に努め、さらに様々なニーズに応えることができるように技術力も日々磨いている。
今後は、効果を実感できる量の美容成分を配合した高濃度化粧品の開発など、化粧品の性能アップを目指し、性能として「高級品」といえるモノづくりを推進していく。
