東洋ビューティ、挑戦心と技術力を持つODMへ

週刊粧業 2021年7月12日号 56ページ

カンタンに言うと

  • 人気投票は開発・営業の原動力に
東洋ビューティ、挑戦心と技術力を持つODMへ
 化粧品・医薬部外品ODM/OEMの国内大手で、処方開発技術・機能性評価技術の向上を推進・強化している東洋ビューティは、「挑戦力」をテーマにCITE JAPANに出展し、開発した新製品を通してODM力をアピールした。

 同社は、昨年から営業部門にマーケティング部隊を発足し、情報収集・分析力の向上も図っている。

 企業ブースでは、ODM実績数が最も多いスキンケア製品を中心に、悩み別で選べるヘアケア製品、海外向けサンプルなど見どころを随所に設けて、幅広いニーズに対応できるサポート領域の広さも紹介した。

 また、消毒液やマスク対策などコロナ対策品についても、ニューノーマルに向けた開発案件として増えていることから、差別化や付加価値につながる製品にブラッシュアップして展示・紹介した。

 コロナ禍の状況にあって会場全体の来場者数は前回より少なかったが、現地で顧客対応を行った営業担当の宇野葵氏は「その分、丁寧な説明対応を心掛けた」と振り返り、「当社に興味を持っていただいた方へのフォローアップを進め、新たなパートナー企業を増やしていきたい」と語った。

 企業ブースでは3日間、展示した開発製品の人気投票を実施し、来場者の生の評価も収集した。

 来場者のウォンツで票が割れる中、「オイルinローション」や、独自原料のビタミンC誘導体FUNCOS C₋ISを配合した「泡の美容液」など「見た目も特徴のある製品への評価が特に高かった」(宇野氏)という。

 そうした来場者の声や評価を受け、研究開発の松永祐氏は「ODMの意識をさらに高めていきたい」と話す。製品開発では、スキンケア、ヘアケアに加えて「ボディソープのODM開発にも力を入れていく」考えだ。

 「スキンケアの技術や機能性評価技術など自社の得意領域を活かして付加価値性の高いものを追究していきたい」(松永氏)
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