資生堂、海外スタートアップ企業との連携を開始

粧業日報 2022年1月7日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 金属類を活用したマイクロニードル開発テクノロジーを強化
資生堂、海外スタートアップ企業との連携を開始
 資生堂は、研究所が主導するオープンイノベーションプログラム「fibona(フィボナ)」の活動プランの1つである「Co-Creation with Startups」の第3弾として、海外スタートアップ企業との連携を開始する。

 今回、同社は韓国貿易協会(KITA)が保有するオープンイノベーションプラットフォーム「Innobranch」を通じて、10月18日~11月17日まで、「Medical Beauty」をテーマとして韓国国内のスタートアップ企業を募集した。12月6日にオンラインで実施した最終審査の結果、約60件の応募の中から、生体吸収性のある金属、マグネシウムを活用したマイクロニードル開発テクノロジーを強みとする「LABnPEOPLE」との協業を決定した。

 今後、グローバルな研究開発体制の元で、韓国のスタートアップ企業とともに、具体的な共同研究計画を検討し、早期のイノベーション創出を目指す。

 資生堂は、独自のR&D理念「DYNAMIC HARMONY」のもと、異業種を含むスタートアップ企業が保有する、斬新なアイデア・技術を、同社の強みとする研究領域の知見・技術、商品やサービスと融合させることによって、生活者のニーズやトレンドにスピーディーに対応し、これまでにない美容体験やサービスなど、イノベーションの創造に取り組んでいく。

 fibonaの取り組みの1つである「Co-Creation with Startups」は、スタートアップ企業のアイデアをスピーディーに同社製品やサービスに活用することを目指しており、2019年に第1期、2021年11月には第2期のスタートアップ連携を行っている。

 第3期の募集となる今回は「Medical Beauty」をテーマとして同社の海外拠点との連携も視野に入れ、現在の美容市場において先進的なアイデアを豊富に生み出している韓国のスタートアップを対象に実施した。

 今回、第3期となる募集では、韓国が得意とする美容医療領域の新たなイノベーション創出を目指し、「Medical Beauty」をテーマとして設定した。今後、同社が持つグローバルな研究開発のリソースを生かし、化粧品・美容領域にとらわれない、あらゆる業界の新たな技術やサービスと、資生堂の美に関するサイエンス・知見を掛け合わせ、新領域での研究や事業化を目指す。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 資生堂、海外スタートアップ企業との連携を開始

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop