2021年も、私たちの生活や経済において新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた一年でした。しかし、悲観するだけではなく、人々は困難に立ち向かうべく知恵を絞り、Withコロナ時代を生き抜くべく変革と挑戦を重ねてきたと言えるのではないでしょうか。
マンダムもまさに「変革・挑戦期」として昨年より第13次中期経営計画(MP-13)を始動いたしました。また、2017年に理念体系を見直し、「人間系」を根幹に据え新理念の社内浸透をはかってまいりました。その理念を体現すべく、VIを刷新するとともにマンダムグループとして初めてとなるコーポレートスローガン「BE ANYTHING,BE EVERYTHING.」(意味:なりたい自分に、全部なろう。)の策定を進めてまいりましたが、9月1日より運用を開始しました。
世界中のすべての生活者が「自分らしく生きること」をサポートし、それを実現できる社会を持続的に創りあげていくという新しいお役立ちを実現してまいります。
新しいお役立ちに向けて、長年培った男性生活者への知見を活かし、中核ブランドである「ギャツビー」より新ライン「gatsby THE DESIGNER」を発売しました。
「多様性」と「自己表現」をテーマに、世界観まで含めた提案を行い、スタイリング、メイクアップともに好スタートを切っています。また、マンダムが強みとしているTRP(トリップ)チャネル研究を用い、制約ある宇宙船内でも爽快感が得られるエタノールフリーのボディペーパーを開発し、2022年以降にISS(国際宇宙ステーション)に搭載されることになりました。今後地上生活への応用も見据えております。
9月には、基盤づくりとして取り組んできた福崎工場新生産棟が竣工しました。安全性・生産性を高めるとともに、日々変動する需要にも迅速に対応できる、よりフレキシブルな生産が可能となります。同時に、太陽光パネルの設置や節電につながる重力を利用した階層構造など、環境負荷低減も進めました。
研究においては、大阪大学大学院との共同研究講座に続き、北里大学と「スキンサイエンス共同研究講座(マンダム)」を開設しました。今後、研究のみならず幅広くオープンイノベーションの機会も積極的に作っていきたいと考えています。
Withコロナの状況が続く中ですが、マンダムグループ全員が一丸となって、新VIとコーポレートスローガンのもとに、生活者に真摯に向き合いながら、皆さまが精神的、身体的だけでなく社会的にも健康な状態で生活できる「Wellness」の実現に向けての新しいお役立ちに挑戦して参ります。