ライオンは、中長期経営戦略フレーム「Vision2030」で掲げる3つの成長戦略のうち「4つの提供価値領域における成長加速」を図るため、NTTデータとデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に関する業務提携を2022年1月より開始する。
提携では、NTTデータがDXの実現プロセス・ノウハウを体系化した「デジタルサクセスプログラム」を活用し、ライオンがデジタル基盤構築、同基盤を活用した事業変革に向け、DX推進プロセス確立・展開、人材開発の強化に取り組む。
デジタルを活用することで、さらなる成長に向けた事業基盤への変革を推進し、2030年に向けた経営ビジョン「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」の実現を目指す。
デジタル人材が多数在籍するNTTデータは、これまでの豊富なDX支援実績に基づきDXの成功要因や実現プロセス、ノウハウを体系的にまとめたデジタルサクセスプログラムを駆使し、さまざまな企業を成功に導いている。ライオンとは、主にマーケティング領域におけるデータの分析や活用基盤構築でタッグを組み、顧客理解の深化によるデータ活用の高度化や新たな体験価値創出に貢献してきた。
2021年4月からは、DX推進に向けた戦略策定にも取り組んでおり、今回、ライオンのVision2030の実現を支援すべく、業務提携を開始することとなった。
デジタル基盤の構築は、新たな事業を実行するために必要不可欠なことから、両社が一体となって基本構想検討から構築・運用・改善までを推進していく。
具体的には、NTTデータが開発したデジタルサクセスプログラムを活用し、4つの提供価値領域において自律的に「DX戦略立案、実行、定着化」に取り組む。この取り組みを通じて、既存事業の高度化や次世代ヘルスケアにおける新たな事業の立ち上げも見据え、ライオンが事業変革を加速できるようにしていく。
また、DX推進プロセスを確立することで、事業環境や注力事業の変化に応じて速やかにデジタル基盤を進化させられる体制を作り上げていく。
さらに、デジタル人材育成プログラムの整備を視野に、ライオン社員向け専用講習の開発やNTTデータの研修への参加などを行う。これにより、DXを推進する多様な人材の育成や、データ活用の必要性の浸透など意識醸成を図る。