コーセーは、幼保連携型認定こども園「たかさごスクールおおたかの森」と、医療機関所属の「小児アレルギーの専門医療チーム」(千葉愛友会記念病院)の全面的な協力の下、幼保施設を拠点に園児のスキンケアの習慣化を目指した実証実験「スキンケアはじめて、つづけてサポート」を10月19日より実施する。
近年、子どもたちの成長過程において、適切なスキンケアを行うことの有用性が広く知られるようになり、継続的なスキンケアにより赤ちゃんの肌を健康に保つことは、アトピー性皮膚炎やアレルギーの予防につながり、将来も含めたQOL向上が期待されている。一方で、共働き世帯が増加し、十分な育児時間を捻出することが難しい社会環境の中では、家庭内でゼロから子どものスキンケアを取り入れることには大きなハードルがある。
そこで今回は、子どもたちが多くの時間を過ごす幼保施設に着目。スキンケアを保育時間に導入することで、子どもたちがスキンケアや肌への興味・関心を持ち、スキンケア方法を学び、自立したスキンケア習慣が身につくとの考えから、10月19日より約1カ月間、認定こども園「たかさごスクールおおたかの森」の本園・分園にてその習慣化の検証を実施する。
さらに、保護者へのインタビューで明らかになった、子どもへのスキンケアの悩みや、スキンケアの習慣化を助けることを目的に、千葉愛友会記念病院の小児アレルギーの専門医療チームの協力の下、子どもたちが安心して使うことができる「乳液」、子ども向けのスキンケア方法を親子で詳しく学ぶことができる「スキンケアブック」、子どもが自らスキンケアの大切さについて学ぶことができる「スキンケア絵本」からなる同社オリジナルの「はじめてのスキンケアキット」を作成した。
このキットを活用し、保護者や幼保施設の保育者向けにスキンケア教室を実施することで、スキンケアの意義の紹介や疑問点の解消に努める。また、これらを幼保施設と各家庭に提供することで、スキンケア習慣の幼保施設への導入や、家庭での実施をサポートする。
約1カ月間にわたり、子どもたちが自発的にスキンケアをするようになったのかを保護者や保育者の協力のもとで検証しつつ、肌が清潔に保たれる、肌がカサカサしない、肌がしっとりするなど肌状態が良好に保たれるかどうかや、子どもたちが園でのスキンケアを体験・習得することで、家庭で保護者の助けがなくても自主的にスキンケアを行うことできるようになるかも確認していく。
実証実験の結果や得られた知見を踏まえ、子どもたちへのスキンケア習慣の普及に向けて引き続き検討を進めていく。
同社では、かねてより新たな社会価値の提供や顧客創造に向けて、性別(ジェンダー)や年齢(ジェネレーション)にとらわれないアプローチを加速させている。「ジェネレーション」については2019年から展開している幼少期からの紫外線ケアの啓発活動など、今後も多方面から子どもたちの健やかな肌の支援に向けて取り組んでいく。