ライオン、適度な弾力もつグミ摂取で噛む力が向上することを確認

粧業日報 2023年5月2日号 5ページ

ライオン、適度な弾力もつグミ摂取で噛む力が向上することを確認
 ライオンは、日本大学松戸歯学部と共同で、「良い歯ならびの土台づくり」が重要な6~12歳の児童を対象に、一般のグミと比べて、サイズが大きく弾力と硬さを有する扁平形状グミ(硬性グミ)の摂取による、口腔機能への影響を調査した。その結果、硬性グミを1日2枚、4週間摂取することで、咀嚼力(食べ物を噛み切る・砕く・混ぜる力)、口唇閉鎖力(口を閉じる力)、咬合力(奥歯で噛みしめる力)といった口腔機能が向上する可能性を確認した。

 口腔機能の適切な発達は、正常な咬合・歯列形成に非常に重要であり、特に、よく噛むことで口まわりの様々な筋肉が使われ、顎が発達し、永久歯がきれいに並ぶ土台づくりにつながるともいわれている。しかし、口腔機能の発達をサポートするための方法は、定期的な専門外来への通院が必要であったり、トレーニング感が強いものが多く、手軽に継続できる方法は限られていた。

 そこで同社は、子どもの嗜好性が高く、口腔機能の向上が期待できる物性のグミに着目。学童期(6~12歳)の児童26名(男児10名、女児16名)を対象とし、硬性グミ摂取による口腔機能への影響を検討した。

 1日1回(2枚)、4週間の硬性グミ摂取による口腔機能の変化を解析した結果、摂取前と比較して、摂取後には咀嚼力、口唇閉鎖力、咬合力が向上する可能性を確認した。これは硬性グミを4週間継続摂取したことでバランスよく噛む習慣がつき、咀嚼力、口唇閉鎖力、咬合力が向上したものと考えられる。

 4週間の硬性グミ摂取後、対象児童の保護者に対してアンケート調査を実施した結果、半数以上の人が「左右バランスよく両側の歯で噛むようになった」「食事中、口を閉じて食べるようになった」と食べ方の変化を実感していることがわかった。また、「1日1回グミを食べるという習慣化をきっかけに、毎日何かを続けることの大切さを知る機会になった」とのコメントも得られた。
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