丸善製薬、「つなぐ」をテーマに天然由来原料を紹介

週刊粧業 2023年5月15日号 15ページ

カンタンに言うと

  • 早期の実効感を得られる育毛剤を提案
丸善製薬、「つなぐ」をテーマに天然由来原料を紹介
 植物を中心とした天然物から医薬品や医薬部外品・化粧品・食品の原料を製造する丸善製薬は「CITE JAPAN 2023」の展示テーマとして「つなぐ」を掲げ、毛髪や肌に対する消費者の一つひとつの悩みに寄り添い、自然の恵みをヒト、社会、未来へつなぐ天然由来の化粧品原料を紹介する。

 中でも、医薬部外品育毛剤に有効成分として配合可能なニンジンエキスとセンブリエキスを併用したヒトボランティア試験結果に関する内容に注目が集まる。

 ニンジンエキスとセンブリエキスは医薬部外品育毛剤の有効成分として長年の使用実績があり、経験的にその効果が実証されてきたが、これまで直接的な育毛効果に関するヒトボランティア試験結果は報告されていなかった。

 このため、同社は両エキスの有効性を科学的に検証することを目的に試験を実施した。

 同社のニンジンエキス(原料名 ニンジン抽出液LA-20)とセンブリエキス(原料名 センブリ抽出リキッドET)を共に配合した製剤を4カ月連用すると、薄毛に悩む被験者における硬毛本数の有意な増加が確認された。

 さらに、薄毛が進行した被験者のみを対象とした層別解析では2カ月で、硬毛本数の有意な増加が確認された。

 同社商品企画部は、「当社のニンジンエキスとセンブリエキスの併用により、2カ月で目に見える変化をもたらすことが示された。消費者が育毛剤を継続して使用するカギとなる『早期の実効感』を実現できる有効成分の組み合わせとして積極的に提案したい。CITEでの紹介後にもWebセミナーなどを通して継続的に発信する」としている。

 同社では本試験結果と併せて、医薬部外品育毛剤の市場情報や薬事申請、有効成分分析技術など、長年にわたり蓄積してきたノウハウを活かし、育毛剤の製造・販売に関心を持つ顧客向けに様々なサポートを提供することで「育毛剤原料提案№1」を目指した取り組みを推進する方針だ。

 スキンケア分野では、「和ism〈ユキノシタ〉」を紹介する。精神的ストレスとニキビの関係に着目した評価を実施した原料で、「BSB Innovation Award 2023」の最も革新的なアクティブ原料(ニキビ・毛穴ケア)部門で第1位を獲得している。

 ほかにも、睡眠不足時の肌をケアする「トウキンセンカ抽出液BG-J」や新商品「ロータスリフト(ハス胚芽エキス)」を用いた肌の若返り研究における成果など、同社最新の知見が応用された原料や研究結果を多数展示する予定だ。
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