ビタミンC60バイオリサーチ、第3の柱「ファルベレ」を初披露

週刊粧業 2023年5月15日号 13ページ

ビタミンC60バイオリサーチ、第3の柱「ファルベレ」を初披露
 ビタミンC60バイオリサーチは、第11回化粧品産業技術展(CITE JAPAN 2023)にて、強い抗酸化力から整肌成分として多くの化粧品に使用されている主力の「植物由来フラーレン」と、世界で初めて植物成長因子(アザオキソヒポキサンチン)を化粧品原料として製品化した「レピスタ」の最新データについて紹介する。

 新規原料に関しては、ビタミンC60バイオリサーチの親会社で食品素材の製造・販売を行う三菱商事ライフサイエンスが持つ発酵・酵母技術を活用し、食品の製造過程で発生した副産物から抽出した酵母細胞壁由来の複合多糖体と、ビールの製造過程で発生したビール酵母の細胞壁をそのまま化粧品原料に活用した世界初のアップサイクルな原料シリーズ「ファルベレ」(グルカモイスト、イーストヴェール)を今展示会で初披露する。

 グルカモイストは、うま味調味料(アミノ酸・核酸)などの製造に使用されるトルラ酵母の細胞壁から抽出したβグルカンやマンナンなど多糖類で構成される機能性保湿剤だ。

 ヒアルロン酸との保水率の比較試験(0.5%ヒアルロン酸水溶液、1%グルカモイスト水溶液)では、ヒアルロン酸と同程度の保水率を示した。

 また、油脂を染み込ませて皮膚を模したろ紙にそれぞれの水溶液を滴下した結果、ヒアルロン酸水溶液はその粘性から馴染みにくく、ろ紙上にとどまったのに対し、グルカモイスト水溶液は粘性がないため、ろ紙に素早く浸透した。

 「グルカモイストは臨床試験を行い、キメの改善に関するデータも取得している。1つの原料に親水性と疎水性の2つの部位を有し、トルラ酵母から抽出した細胞壁由来の多糖類が持つ完璧なバランスがあってこそ、しっかりと潤い、すっと肌に馴染んでキメが整うメカニズムが実証されている」(大池研司社長)

 イーストヴェールに含まれるビール酵母の細胞壁は、表面を酸処理して毛羽立たせることで、酵母細胞壁同士が結合し、緻密なバリアを形成する。イーストヴェールでは、このモイスチャーヴェールを肌上に形成することで、上質な使用感とシワ改善機能を示す。

 「肌内部の水分蒸散を防ぎながら、モイスチャーヴェール自身が持つ水分を肌に与えることでシワ改善へとつながることが、臨床試験の結果からも明らかとなっている。また、非常になめらかな質感が得られることも大きな特徴の1つである。今展示会ではサンプルを用意しており、実際の使用感をその場で是非お試しいただきたい」(大池社長)
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