資生堂・髙橋氏、第1回SCCJ学術大会で最優秀ポスター発表賞受賞

粧業日報 2024年1月17日号 4ページ

資生堂・髙橋氏、第1回SCCJ学術大会で最優秀ポスター発表賞受賞
 資生堂 みらい開発研究所 髙橋洋平研究員が、第1回日本化粧品技術者会(SCCJ)学術大会(2023年12月5~7日)にて「原子間力顕微鏡を用いた角層の柔軟性評価」というテーマで発表し、最優秀ポスター発表賞を受賞した。

 同賞は、化粧品関連分野の研究の一層の発展と活性化を目的とし、大会中で最も優れたポスター発表に対して贈られる賞で、61演題のポスター発表の中から選ばれた。

 一般的に肌の柔軟性の評価では、実際に手で肌に触れ感触を評価する官能評価や、機器により肌の硬さや柔らかさを計測する方法などが用いられるが、今回は原子間力顕微鏡を用いて、肌の最外層である角層の微小領域における柔軟性を数値化し、可視化した。

 これにより、角層の細胞単位での柔軟性の分布を可視化し、保湿成分や化粧水、乳液などの化粧品による肌への効果を詳細に評価できるようになった。

 今後はこの技術を活用することにより、個々の細胞における柔軟化メカニズムなどの知見を得て、さらなる効果を有する化粧品の開発を目指す。
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