ビューティーツリー、法人向けオンライン教育支援に脚光

粧業日報 2020年10月7日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 「動画選考ツール」「第一志望エントリー」で採用活動の効率化も支援
ビューティーツリー、法人向けオンライン教育支援に脚光
 BeautyTree(ビューティーツリー、辻堂篤社長)は、美容部員専門のオンラインスクールと就職転職対策サイト「BeautyTree」を運営している。

 コロナ禍でメーカー各社の採用活動が軒並み停滞し、同社ではこれまで売上構成比の過半を占めていた採用支援事業の縮小を余儀なくされた一方、オンライン教育の需要増に伴い、日本化粧品検定の有資格者や元美容部員のメンバーが動画制作から編集を行うオンラインスクールの法人向けコンテンツが一躍脚光を浴び、今では同コンテンツの売上が全体の7割を占めているという。

 オンラインスクールの法人向けサービスの概要と、採用・キャリア支援事業における今後の展望について、辻堂社長に話を伺った。

 ――オンラインスクールの概要と導入状況についてお聞かせください。

 辻堂 元々は美容部員の早期退職を減らし、志望者を増やすための個人向けコンテンツとして、2018年12月よりオンラインスクールを立ち上げた。

 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動が制限され、企業においてはこれまで実地で行われていたメーカー独自の研修を全て動画化しようという動きが活発化している。

 ただし、オンライン上での研修内容に関して、例えば皮膚理論のように一般的な情報はオンライン会議ツールを用いることはあっても、新商品の情報など社内情報に関してはURLの流出により情報が漏洩してしまうといった懸念がある。

 そのため、情報漏洩対策(コピーガード)がなされたオンライン教育ツールへのニーズが高まっている。また、海外にブランドを展開するメーカーでは、英訳の動画を制作して海外に配信したいといった要望も多い。

 当社のオンラインコンテンツは、日本化粧品検定の有資格者や元美容部員のメンバーが動画制作から編集、英訳まで一気通貫で携わり、新商品リリースに伴う研修などの情報はコピーガードを徹底した専用システムから配信する。

 さらに、受講者の閲覧・学習状況の確認や理解度を測定する各種テストの実施も可能で、店舗間や入社年次、業界平均との比較分析レポート機能なども利用できる。

 このように社内教育に関するコピーガードといった点や、オンライン教育ツール制作を専門的な美容知識を持ったメンバーにアウトソーシングできるといった点が支持され、オンラインスクールの法人向けコンテンツへの問い合わせが増えている。

 しかしながら、1社だけで複数のブランドを展開する企業が多く、現時点で企業数を増やすことは考えていない。

 むしろ、ある程度企業を絞り込むことで迅速な対応が可能となり、各社の要望を聞きながらコンテンツをさらに磨き上げていくことができる。

 導入状況に関しては、国内外の大手化粧品メーカーに加え、在宅勤務中の自宅での動画研修やオンライン研修なども雇用調整助成金の対象となったことから、化粧品専門店20店舗で延べ1000人のスタッフにオンラインスクールのコンテンツを提供した。
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