大成化工、耐久性・耐水性と豊富な色数が強みのカラーベース

週刊粧業 2023年10月16日号 69ページ

大成化工、耐久性・耐水性と豊富な色数が強みのカラーベース
 顔料分散体やコーティング材の製造・開発を強みとする大成化工は、水性ネール・マスカラ・アイライナー向けの着色剤「カラー分散体」の提案に注力している。

 20年以上にわたり高品質な着色用分散体と機能性分散体を受託製造してきた経験を活かし、CITE JAPAN 2023より自社商品としての展開を本格的に開始させている。

 「カラー分散体」は、顔料を分散させたカラーベースで、優れた耐久性・耐水性が最大の特長だ。ベースとなる15色から組み合わせて色を作り、化粧品で求められる幅広い発色を実現する。

 水系分散体で環境負荷が低いことも相まって、高機能アイテムを開発するOEM企業を中心に引き合いを集めた。

 水性ネール向けの提案においては、15色という幅広い色数が大きな強みだ。

 「他社では、3~4色ほどの提案が多く、15色まとめての提案は、顧客にも喜ばれることが多い。ネールは、元々は油性がメインの市場で、直近ではジェルネールも存在感を高めてきているが、水性の存在感を高めていきたい」(同社)

 アイライナー・マスカラ向けの提案では、耐久性・耐水性に優れる点が大きなアピールポイントとなっている。

 「開発では、最終製品の機能性向上を第一に考えている。アイライナーにとっての必須条件である『化粧崩れせず1日中持続する』という点を実現するために、耐水性・耐久性といった付加価値のある商品を開発した。最近では、プールで泳いでも落ちないアイライナーを作りたいというお声もいただいており、広い用途で提案していきたい」(同社)

 今後に向けては、水系分散体の技術を応用したサンスクリーン分散体の開発と油系の材料による開発を検討していく方針だ。

 「技術力を活かしてニッチな分野の需要を開拓していき、10年後を目途に化粧品関連の商材で売上1億円達成を目指していく」(同社)
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