第29回 「生涯現役...でも女心は2タイプ」

 いつものようにケーブルテレビでドラマの「ゴシップガール」を見ながらファッションチェックをしていると、合間に流れるコマーシャルに「今年で還暦」と話す女優の夏樹陽子さんが登場。あまりのインパクトに思わず録画ボタンを押してしまいました。

 JJ編集部で記者をしていた頃「憧れの大人の女性」としてインタビューして以来、約25年。スポーツカーが好きで、ロングヘアにオシャレなパンツスタイルで、青山のヨックモックカフェに颯爽と現れた夏樹陽子さんのカッコ良かったこと。その印象は30代半ばのあの頃と変わらず「男に媚びないけれどモテる、いい女」のフェロモンを現役で感じさせてくれました。

 数日後、今度は一日オフで偶然見ていたインタビュー番組に女優の高橋恵子さんが出演していて「孫がいるんですけど、おばあちゃんと呼ばれることに抵抗が無いんです」と笑顔で答えていました。確かに穏やかに年を重ねて60代の彼女は上品できれい。でも、あの「金曜日の妻たちへ」の高橋恵子さんの危うい魅力の要素はもう見つけることはできませんでした。

 夏樹さん、高橋さん、30代の頃二人に共通していたのは、大人の女性ならではのセクシーさ。現在は、共に美しいアラウンド60に違いありませんが、それぞれの女心が女・母・おばあちゃんのどこを意識しているかによって、フェロモンが変わり、印象がまったく違ってくるのだということがよくわかります。

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中村浩子

(株)ヴィーナスプロジェクト代表取締役社長

「JJ」「VERY」等ファッション誌の編集・企画を手がけ、黒田知永子や三浦りさ子等、その時代を代表するタレントをプロデュースし、トレンドを生み出してきた。 現在まで読者モデルを1万人以上発掘しており、現在は女性消費者を取材し続けてきたノウハウを活かし、ファッション・アクセサリー・ビューティに関わる商品開発やイベントを企画、ブランドプロデュース、コンサルティングまで幅広く行っている。

http://www.venus-project.jp/pro/02.html

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