第15回 東南アジア進出に朗報! 続々進む商標の国際登録制度加盟

【週刊粧業2016年10月17日号5面にて掲載】

 日本企業にとって、東南アジアは今後の成長エンジンとして期待されています。これまでは経済成長途上にあり、かつ、文化や法制度の壁もあり期待通りの結果がなかなか出ていないと感じておられる企業も多かったようですが、化粧品・トイレタリー市場の規模は年々着実に拡大してきているほか、法制度の整備を通して進出の壁も取り払われてきています。

 私が専門とする商標の世界でも同様で、外国商標を取得する際にコスト上・管理上のメリットが非常に大きい商標の国際登録制度(マドプロ)への加盟国が着々と増えております。

 各国の国内法制度の整備の遅れなどにより東南アジア各国のマドプロ加盟は遅れ気味だったのですが、すでに加盟しているシンガポール、ベトナム、フィリピン、カンボジア、ラオスに加え、2016年10月6日にブルネイが加盟し2017年1月6日より指定することができるようになりました。

 その他、タイにおいてもマドプロ加盟に向けた国内法の改正が済んでおり加盟は時間の問題となっているほか、インドネシア、マレーシアも追随していくという情報を得ております。唯一、国内商標法すら整備されていないミャンマーは加盟までまだまだ時間がかかりそうです。

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髙橋 伸也

フルブルーム国際商標事務所 所長弁理士

早稲田大学政治経済学部卒業。日本でも数少ない商標専門事務所を経営。化粧品・日用品業界をはじめとした中小・ベンチャー企業の商標出願支援と外国・国際商標出願支援を得意としている。商標・ブランディングの専門家として数々のメディアに寄稿している。

http://www.fullbloom-tm.jp/

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